「石綿」と「アスベスト」の違いとは?分かりやすく解釈

「石綿」と「アスベスト」の違いとは?違い

この記事では、「石綿」「アスベスト」の違いを分かりやすく説明します。

石綿とは?

石綿とは天然の鉱石で、繊維状のケイ酸塩鉱物のことをいいます。

漢字では石綿と書き、「いしわた」「せきめん」と呼ばれています。

石綿は繊維が極めて細く、飛散しやすいという特徴があります。

石綿の繊維1本は、髪の毛の5000分の1の細さといわれています。

昔は耐久性や耐熱性、耐薬品性に優れた素材として、幅広い用途で使われてきました。

価格も安価だったので何かと重宝され、奇跡の鉱物と呼ばれたこともあります。

建築資材にも使われていましたし、電化製品や自動車、生活用品などにも使われていました。

しかし、石綿の繊維を長期間にわたって吸い込むと、中皮腫や肺がんなどを発症することが段々分かってきました。

そのため現在では使用が中止されています。


アスベストとは?

アスベストとは石綿のことで、オランダ語の「asbest」をそのまま日本語読みした言葉になります。

アスベストの語源はギリシャ語の「asbestos」で、「消滅しないもの」という意味があります。

炎に触れても燃えないことから名づけられました。

アスベストの歴史は古く、古代エジプトではミイラを包む布として使われていました。

産地としてはカナダや南アフリカが有名でしたが、人体への健康被害が明らかとなったため現在は生産されていません。


石綿とアスベストの違い

石綿とアスベストは同じものなので、違いはありません。

石綿は綿のように軽いことから名づけられました。

アスベストはオランダ語で、ギリシャ語の「asbestos」が語源です。

炎に触れても燃えないことから名づけられました。

オランダ語が外来語として定着した理由としては、鎖国中の江戸時代にヨーロッパでは唯一オランダと交易を行っていたからです。

オランダから西洋の文化を取り入れていたため、オランダ語が定着しました。

アスベストもその一つで、最近では石綿よりもアスベストと呼ぶことが多いです。

まとめ

石綿とアスベストは同じものです。

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