この記事では、「平家物語」と「源氏物語」の違いを分かりやすく説明していきます。
「平家物語」とは?
平家物語は、へいけものがたりと読むのが正解な言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば分かる事でしょうが、平の姓を持っている氏族という意味の平家の漢字に、物語る事や話等の意味がある物語の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
そのため平家物語は、平家一門の興亡を中心とした鎌倉時代の軍記物語を表すのです。
「平家物語」の言葉の使い方
平家物語は、文字通り平氏の興亡を描いた物語という意味で使われる言葉となっています。
平清盛を中心とした平家の栄華や没落を描いた歴史上の事実に基づく物語に対して、使用される言葉です。
「源氏物語」とは?
源氏物語は、げんじものがたりと読むべき言葉となっています。
文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事となりますが、光源氏という名から取った源氏の文字に、人物とか事件について語る文学作品といった意味を有する物語の文字を付け加える事で完成した言葉です。
以上の事から源氏物語は、架空の人物である光源氏を主人公にした平安中期の物語を示します。
「源氏物語」の言葉の使い方
源氏物語は、平安中期に成立したとされる物語という意味で用いられる言葉です。
光源氏という架空の人物の愛の遍歴や栄華を描いたもので、紫式部が生み出した物語であると言われています。
「平家物語」と「源氏物語」の違い
平家物語と源氏物語の漢字表記を見比べてみると、平家と源氏という漢字の違いが存在する事に直ぐに気付けるものです。
所がその後に続くのはどちらも物語の漢字であり、どちらも文字が示す様に、昔の物語を意味します。
とはいえ平家物語は、平氏の存亡を描いた歴史に基づく鎌倉時代に描かれたとされる物語です。
一方の源氏物語は、平安中期頃に紫式部が描いたとされる、架空の物語を示します。
まとめ
2つの言葉は共通する漢字が表す様に、昔の物語を指し示す言葉です。
ただし平家物語は、平清盛を中心とした平氏の興亡を描いた史実を基にした物語であるのに対し、源氏物語は、光源氏という存在しない人物を描いた架空の物語となっています。