ヨーロッパ諸国やアメリカで昔から朝食などに食されているものとして「オートミール」があります。
通常はそのまま牛乳をかけるか、牛乳や水などで煮て食べます。
食物繊維を多く含むので、最近になって日本でも見直されています。
この「オートミール」の原料が「オーツ麦」です。
それでは、この「オーツ麦」とはどういう意味でしょうか。
また、「ライ麦」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「ライ麦」と「オーツ麦」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ライ麦」とは?
「ライ麦」とは、イネ科ライムギ属の植物であり、イネと同様に、種の部分を穀物として食用にします。
英語では「rye」であり、J・D・サリンジャーの名作小説「ライ麦畑でつかまえて(The Catcher in the Rye)」で有名です。
「オーツ麦」とは?
「オーツ麦」とは、イネ科カラスムギ属の植物であり、種の部分を穀物として食用にします。
ヨーロッパやアメリカで広く保存食として食べられている「オートミール」の「オート」は「オーツ麦」のことであり、「オーツ麦の食事」という意味になります。
「ライ麦」と「オーツ麦」の違い
「ライ麦」と「オーツ麦」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、両方とも穀物のイネ科の植物の一種であることは同じですが、もともと種類が違う植物です。
前述の通り、「ライ麦」は「ライムギ属」であり、「オーツ麦」は「カラスムギ属」になります。
性質としての大きな違いは「オーツ麦」が温度の低下に弱く、寒冷地の冬には育たないことで、逆に「ライ麦」はある程度の低温でも枯れないので、ドイツを中心としたヨーロッパの北部で広く栽培されています。
まとめ
この記事では、「ライ麦」と「オーツ麦」の違いを、解説してきました。
「オーツ麦」と言えば、アメリカンロックが好きな世代の方は、1979年にリリースされた、ポップロックデュオ、ホール&オーツのデビューアルバムである「Whole Oates」を思い浮かべるでしょう。
「Hall & Oates」と同じ発音の「Whole Oates=オーツ麦100%の意」のタイトルとジャケットに写っているオーツ麦の缶はきわめて印象的でした。