H・G・ウェルズが書いた世界中で最も有名なSF小説が「タイムマシン」です。
この作品が発表された1894年と言えば、日本は明治時代であり、日清戦争が起こった年です。
そんな時代にウェルズはすでに時間を行き来できる「マシン」を創造したわけです。
それでは、この「マシン」とはどういう意味でしょうか。
また、「マシーン」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「マシン」と「マシーン」の違いを分かりやすく説明していきます。
「マシン」とは?
「マシン」とは、英語の「machine」をカタカナ表記したものであり、日本語の「機械」を意味する言葉です。
単独で使われる場合も、後にどんな機械かをあらわす言葉が付属する場合もあります。
多くの放送局においては、この表記を標準としています。
「マシーン」とは?
「マシーン」とは、前述の「マシン」同様、英語の「machine」をカタカナ表記したものであり、日本語の「機械」を意味する言葉です。
「グラス」や「フォーン」のように、本来の英語の発音に近づけた表記であるといえますが、その意味では「sewing machine」のことを表す「ミシン」のほうが、より元の発音に近いとも言えます。
「マシン」と「マシーン」の違い
「マシン」と「マシーン」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は、日本語における「機械」という意味の言葉であることは同じで、意味としての違いはありません。
違うのは表記の仕方だけであり、その違いはもともとの英語の発音に寄せているかどうかの違いのみです。
しかし、実際の英語の発音は「マスィーン」に近く、「マシーン」のような単純な物ではありません。
また、不思議なことに前後に付く言葉によって、どちらを使うのかの偏りがあることです。
たとえば「タイムマシン」は、昔は多くの場合「タイムマシーン」と表記しており、昔「コーヒーマシーン」と呼ばれていた機械は「コーヒーマシン」と呼ばれるようになり、今では「コーヒーメーカー」が一般的です。
このように、この2つの表記は時代的なものや使用者の感覚によって変わってきているということが重要です。
まとめ
この記事では、「マシン」と「マシーン」の違いを、解説してきました。
この2つに関しては、意味は全く同じなのですが、単にもともとの英語の発音に近いのが 「マシーン」であるというのが一般的な見方なのです。
しかし、そうであれば、なぜ「カフィー」や「ディジトル」という言葉は無いのでしょうか。
そこには言葉が日本に伝わった時期と使用した業界のタイプがかかわっていると考えられます。