この記事では、「カステラ」と「台湾カステラ」【たいわんかすてら】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「カステラ」とは?
小麦粉に溶いた卵と砂糖を入れてよく混ぜたものを専用の容器に入れて、じっくり焼いたものを「カステラ」といいます。
縦長の容器にとろみがある生地を隙間なくたっぷり入れてオーブンで焼けば表面が焼けて、中は密度が高いケーキの生地のようなほわっとしたやわかな食感が楽しめるようになるわけです。
元々はポルトガル人が日本に伝えたカステイラと呼ばれていた焼き菓子であり、小麦粉に砂糖や卵を入れてかき混ぜ、さらに甘みを出すため水飴を入れて焼いたお菓子でした。
「台湾カステラ」とは?
卵と小麦粉にたっぷりの砂糖を入れて、よく混ぜた生地を容器に入れたものを蒸し焼きにしたお菓子を「台湾カステラ」【たいわんかすてら】といいます。
オーブンで蒸すため、全体的にしっとりした食感と、ふるっとした弾力がある口当たりを楽しめるお菓子です。
そんな「台湾カステラ」は、積極的に外交が始まった16世紀に長崎カステラが海を渡って台湾に入ります。
その後、現地の人の好みに合わせて味や食感を変えていき、現在の台湾を代表するカステラになったのでした。
形は正方形や長方形と、店によって変わるお菓子です。
「カステラ」と「台湾カステラ」の違い
「カステラ」と「台湾カステラ」の違いを、分かりやすく解説します。
見た目が似ていますが、「カステラ」は強力粉が使われていて、膨らみがあるためとてもやわらかい食感が楽しめます。
九州を代表する焼き菓子であり、容器に入れた生地をふっくら焼き上げるため弾力があり、食べやすい厚さに仕上がります。
もう一方の「台湾カステラ」は長崎カステラが海を渡り、現地の人々が改良して現在の姿になりました。
厚みが8cm以上もあり、重量感があるところが食べ応えを感じる焼き菓子です。
小麦粉は薄力粉を使っているところと、メレンゲを入れるためしゅわっとした口当たりで、すぐに舌の上で溶けてなくなるほどの食感が日本の「カステラ」とは違います。
まとめ
見た目も似ている焼き菓子ですが、粉や配合されている原料、食感などに違いがありますので、どのような点が違うか見比べてみるのも楽しいでしょう。