「顕彰」と「表彰」には、どのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「顕彰」と「表彰」の違いを分かりやすく説明していきます。
「顕彰」とは?
「顕彰」には、隠れた功績や善行などを広く知らせるといった意味があります。
広く世間に知らせる行為が「顕彰」になります。
一般的に初めから広く知られていることに対するものではなく、隠れた功績や優秀な成績などを広く世間に公表するといった意味が強い言葉になります。
そのため、故人に対し用いられることも少なくありません。
「顕彰」の使い方
「顕彰」には、「顕彰記念碑」や「顕彰会」、「顕彰事業」などといった言葉があります。
「表彰」とは?
「表彰」には、善行や功績などを世の中に明らかにし褒めたたえるといった意味があります。
一般的によく用いられる言葉で日常的に耳にする言葉になります。
「表彰」の使い方
「表彰」には、「表彰式」や「表彰状」、「表彰台」などといった言葉があります。
「顕彰」と「表彰」の違い
誰かが良い行いをしたとき、何か功績を上げた時、良い結果が出た時、などにそれらを世間の人々に広く公表し、そして、褒めたたえる行為となる「顕彰」と「表彰」。
そういった意味では同じ意味を持つ言葉になります。
そのうえで、「表彰」は、一般的に用いられる言葉で、些細なことでも用いられる言葉になります。
一方、「顕彰」は違います。
隠れた功績などに対して用いられることが多く、その中でも特に故人に対し用いられることが多いといった特徴があります。
「顕彰」の例文
・『祖父は長年の功績を顕彰されました』
・『父が顕彰されたことは私の誇りです』
・『発明家で有名な○○の顕彰会が先ほど、発足されました』
・『私の故郷には有名な研究者の顕彰記念碑があります』
「表彰」の例文
・『子どもの頃、母からもらった表彰状が私の自慢でした』
・『一番高い表彰台に上ることを目標に頑張ってきました』
・『我が家には何枚もの父の表彰状が飾られています』
・『先日、表彰式に参列してきました』
まとめ
以上のように、同じ意味を持つ言葉でも相手や内容において適切に使い分ける必要がある言葉になります。