「発刊」と「発行」には、どのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「発刊」と「発行」の違いを分かりやすく説明していきます。
「発刊」とは?
「発刊」は、雑誌や新聞などの印刷物を定期的に出すことを意味します。
新しい印刷物を世に出す意味もありますが、「発刊」が持つ意味の中で大切なのは継続性です。
「発刊」の場合、継続的に続くものに対してのみ用いられる言葉で、単発のものに対しては用いることはできません。
週刊誌や月刊誌。
このような、毎週、毎月、続けて世に出されるものを意味します。
「発刊」の使い方
「発刊」は、「発刊予定」や「毎週金曜発刊」、「発刊10周年」などといった形で用いられます。
「発行」とは?
「発行」は、本や新聞、雑誌などを印刷し世に出すことを意味します。
そのほか、紙幣や債権、証明書などを通用させることも意味する言葉です。
「発行」の使い方
「発行」は、「発行部数」や「発行枚数」、「再発行」などといった形で用いられます。
「発刊」と「発行」の違い
「発刊」も「発行」も、雑誌や新聞などの印刷物を世に出すといった意味では同じ意味を持つ言葉になります。
そのうえで、「発刊」の場合、継続的に続くものに対し用いる言葉になり、月刊誌や週刊誌、新聞などが「発刊」に適したものになります。
一方、「発行」は、印刷物を世に出す以外に紙幣や債権、証明書などを通用させることも意味しています。
「発刊」の例文
・『私が好きな雑誌は2か月おきでの発刊です』
・『発刊30周年を祝う』
・『最も発刊部数が多い新聞はどこになるのでしょうか』
・『毎週発刊していた本が毎月発刊に変更されました』
「発行」の例文
・『発行部数が伸び悩んでいる』
・『新しい雑誌の発行にあたって会議が行われています』
・『証明書の発行に時間がかかりました』
・『新しい本の発行日を決定する』
まとめ
以上のように印刷物に対しては、継続的に続くものなのか、そうでないのか、を踏まえ使い分ける必要があります。