「派生」と「波及」の違いとは?分かりやすく解釈

「派生」と「波及」の違いとは?違い

この記事では、「派生」「波及」の違いを分かりやすく説明していきます。

「派生」とは?

「派生」「はせい」と読みます。

意味は「元のものから分かれて生じること」です。

元となるものが、時間が経つうちに変化して、違う姿かたちや言葉などになることです。


「派生」の言葉の使い方

「派生」は名詞として「派生する・した」「派生語」「派生形」などと使われます。

「派」「本から分かれ出る」という意味、「生」「い(きる)」とも読み「命を持つ」から転じて「ものごとが現れる」という意味、「派生」「もとから分かれ出て現れること」になります。

基本的に元となるものの一部を引き継いで変化することが多く、生き物や言葉、文化など幅広くに使われる言葉です。


「波及」とは?

「波及」「はきゅう」と読みます。

意味は「ものごとの影響が徐々に広がること」です。

元となるものがじわじわと他のものに影響を与えて、全体的に変化していく様子を表します。

「波及」の言葉の使い方

「波及」は名詞として「波及する・した」などと使われます。

「波」「なみ」とも読み「水面に起こる波」から転じて「波のような形に動き伝わるもの」という意味、「及」「およ(ぶ)」とも読み「ある範囲まで届く」という意味、「波及」「波の様な形に動き、ある範囲まで伝わること」になります。

基本的に、少しずつ伝わっていく様子に使われる言葉です。

「派生」と「波及」の違い

「派生」「もとから分かれ出て現れること」です。

「波及」「波の様な形に動き、ある範囲まで伝わること」です。

「派生」の例文

「派生」の例文は以下の通りです。

・『「笑笑」が派生して「草」になる』
・『マンガから派生したキャラがアニメ化される』
・『詐欺事件は派生が多いので防ぐのが大変だ』

「波及」の例文

「波及」の例文は以下の通りです。

・『反政府運動が全国に波及する』
・『ロシア・ウクライナの戦争が日本経済に波及する』
・『彼の情熱が周囲へ波及して士気が上がる』

まとめ

今回は「派生」「波及」について紹介しました。

それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。

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