スペインVS青森!?
この記事では、「紫にんにく」と「白にんにく」の違いを分かりやすく説明していきます。
「紫にんにく」とは?
代表的な国内の産地は北海道。
また長崎で生産される『紫々丸』は国内品種としては有名です。
しかし国内2位北海道、3位香川を合わせた生産量は青森の十分の一以下。
さらに生産比率は白にんにくが圧倒的なため「紫にんにく」の国内生産量はわずかだと言っていいでしょう。
スペインからの輸入品が多いのが特徴。
カスティージャ州産のモラード種が人気です。
この他には中国から『上海早生』の紫が輸入されています。
「白にんにく」とは?
日本におけるにんにく生産のメッカ青森県をはじめ、いわゆる「白にんにく」の品種は全国で栽培されています。
青森県の「白にんにく」は『ホワイト六片』がほとんどを占めると言っていいでしょう。
国内シェアのちょうど3分の2を占めます。
輸入品としては安価な中国産のものを大半が占めると言っていいでしょう。
近年は「黒にんにく」の流行から炊飯器で自作する方も増えていますが、ECサイトにおける青森産と中国産の価格差は顕著なものがありました。
「紫にんにく」と「白にんにく」の違い
「紫にんにく」と「白にんにく」の違いを、分かりやすく解説します。
日本における生産量の違いは明らかな差があります。
国内生産量1位の青森の栽培品種の大半が『ホワイト六片』、つまり「白にんにく」だからです。
国内における「紫にんにく」の生産量は微々たるもので、大半がスペインからの輸入品である「モラード」種だと言っていいでしょう。
また肝心の味わいですが、香りが高く加熱に適した品種になります。
その反面味わいについてはマイルドであるのが特徴だと言っていいでしょう。
これは加熱する事でより顕著化すると言われています。
一方の「白にんにく」は多様化が特徴。
いわゆる無臭にんにくに代表されるアリシン臭がほとんどないものもあれば、鱗片の数もマチマチだと言っていいでしょう。
まとめ
全国各地で「白にんにく」は作られています。
しかし国内生産量66%を誇る青森県ではほとんど『ホワイト六片』しか作られていません。
このため「白にんにく」=『ホワイト六片』の認識だと言っていいでしょう。
「紫にんにく」はスペインからモラド種の輸入品がポピュラーだも言えます。
この2つの違いは前者はより大型で鱗片は4〜6なのが特徴的。
さらに特筆すべきは糖度が高く35度から40度にまでなります。
ホイル焼き等でシンプルに味わうと甘みはより感じられるでしょう。
後者は香りが強い割に味わいがマイルド。
加熱すると顕著な違いが見られます。