なにかを尋ねるときには、大きく分けて肯定の形での疑問文と否定の形での疑問文があります。
たとえば、「そこにありますか?」と「そこにありませんか?」という2つの表現です。
それぞれ、意図して使い分けているケースも多いでしょう。
それでは、この「ありますか」とはどういう意味でしょうか。
また、「ありませんか」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「ありますか」と「ありませんか」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ありますか」とは?
「ありますか」とは、質問者が。
「なにかがあるかどうか」を尋ねるときに使用される表現です。
例えば、「それでは、何かご質問はありますか?」などのように使われ、回答としては、「ない」あるいは、「こんなことが聞きたい」というかたちになります。
「ありませんか」とは?
「ありませんか」とは、質問者が。
「なにかがあるかどうか」を尋ねるときに使用される表現です。
否定形になっていますが、回答としては「ある」でも「ない」でも許容されます。
日本語の場合、回答は、あるときには「はい」で、ない時には「いいえ」と答えます。
「ありますか」と「ありませんか」の違い
「ありますか」と「ありませんか」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は、どちらも「何かあるかどうか」ということを質問しているという点ではでは同じですが、相手に与える印象が違います。
つまり、「ありますか」という場合は、普通に「あるかないか」を聞かれているように感じますが、「ありませんか」の場合には、もっと脅迫のニュアンスを感じます。
すなわち、後者の場合には「あるかないか」に関わらず、「ちゃんと答えろ」とか「早く答えろ」、あるいは「わかっているよな」といわれているように感じる場合が多いと言えます。
ただ、このニュアンスは受け取る人によっても、その場の雰囲気や状況によっても違うので、一概には言えません。
まとめ
この記事では、「ありますか」と「ありませんか」の違いを、解説してきました。
この2つに関しては、「肯定疑問文」と「否定疑問文」の違いと言うことになりますが、このような使い分けは、ほかの言語にも同じように存在します。
たとえば、英語では「Do you think so ?」と「Don’t you think so ?」という表現があり、そのニュアンスの違いは日本語における違いとほぼ同じであると言われています。
ただ、英語では回答するときの「Yes」と「No」が日本語とは逆になります。