「首鼠両端」と「狐疑逡巡」の違いとは?分かりやすく解釈

「首鼠両端」と「狐疑逡巡」の違いとは?違い

この記事では、「首鼠両端」「狐疑逡巡」の違いを分かりやすく説明していきます。

「首鼠両端(しゅそりょうたん)」とは?

「首鼠両端」とは、「どちらか一方に決めかねてグズグズしている例え」「状況を傍観し、心を決めかねている例え」「日和見」を意味する言葉です。

「首鼠」はネズミが穴から首を出したり引っ込めたりすることであり、「疑り深い様」を表しており、もともとは「首施(しゅし)」「首尾(しゅび)」であったという説も挙げられています。

そして、「両端」「背く心」「裏切りの心」を表しています。

古代中国前漢時代の歴史書「史記」が出典です。


「首鼠両端」の使い方

「首鼠両端」は名詞として使われています。


「狐疑逡巡(こぎしゅんじゅん)」とは?

「狐疑逡巡」とは、「キツネが疑り深いように、グズグズして決心がつかないこと」「態度が曖昧で優柔不断な様」を意味する言葉です。

「狐疑」は疑り深いキツネを表し、「逡巡」「グズグズしてためらっていること」を表します。

「狐疑逡循(こぎしゅんじゅん)」と表記されるケースもあるようです。

「狐疑逡巡」の使い方

「狐疑逡巡」は名詞としてや動詞として使われています。

「首鼠両端」と「狐疑逡巡」の違い

「首鼠両端」「狐疑逡巡」はどちらも主に「心が決まらずにグズグズしていること」「優柔不断な様」を意味する四字熟語です。

したがって、2語は類義語の関係に当たると言えます。

「首鼠両端」の例文

・『首鼠両端の態度がかえって、相手の不信を募らせた』
・『首鼠両端はやめて、腹を括ったほうがよい』

「狐疑逡巡」の例文

・『狐疑逡巡した結果、両方のチャンスを逃すことになった』
・『彼は慎重であるが、逆に狐疑逡巡とも言える』

まとめ

「首鼠両端」「どちらか一方に決めかねてグズグズしている例え」「状況を傍観し、心を決めかねている例え」を表す四字熟語です。

そして、「狐疑逡巡」「グズグズして決心がつかないこと」「態度が曖昧で優柔不断な様」を表す四字熟語でした。

同じような意味を指すことから、2語は同義語の関係に当たると解釈できます。

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