この記事では、「斜に構える」と「冷笑的に」の違いを分かりやすく説明していきます。
「斜に構える」とは?
「斜に構える」は「しゃにかまえる・はすにかまえる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「剣道で刀を斜めに持って身構えること」という意味です。
2つ目は「改まった態度を取ること」という意味です。
3つ目は「ものごとに正面から対応せず、皮肉や冷めた態度で接すること」という意味です。
「斜に構える」の言葉の使い方
「斜に構える」は剣道由来の慣用句です。
剣道で刀を真っすぐ相手に向けず、斜めに構えてすぐに打ち込める様に臨む姿勢を表しています。
ここから「改まった態度を取ること」という意味にあり、転じて「ものごとを交わそうとする態度を取ることのたとえ」という意味で使われる様になりました。
「冷笑的に」とは?
「冷笑的に」は「れいしょうてきに」と読みます。
意味は「見下す様な態度で臨むこと」です。
相手を軽蔑しているかの様にふるまうことを表します。
「冷笑的に」の言葉の使い方
「冷笑的に」は形容動詞「冷笑的だ」の活用形です。
「冷笑」は「あざ笑うこと」という意味、「的」は「その様な性質を持っていること」という意味、「に」は形容動詞の語尾、「冷笑的に」で「あざ笑うかの様に」になります。
「斜に構える」と「冷笑的に」の違い
「斜に構える」は「改まった態度を取ること」、転じて「ものごとを交わそうとする態度を取ることのたとえ」です。
「冷笑的に」は「あざ笑うかの様に」です。
「斜に構える」の例文
「斜に構える」の例文は以下の通りです。
・『重要な商談に対し斜に構えて臨む』
・『斜に構えたコメントで人気が出る』
・『彼は世間に対し斜に構えている』
「冷笑的に」の例文
「冷笑的に」の例文は以下の通りです。
・『彼は冷笑的に説明した』
・『上司は冷笑的にミスを指摘する』
・『彼は優秀だが冷笑的に人と接する面がある』
まとめ
今回は「斜に構える」と「冷笑的に」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。