この記事では、「造営」と「建立」(こんりゅう)の違いを分かりやすく説明していきます。
「造営」とは?
「造営」とは大規模な建築物を建てることやその建てられた大規模な建築物を指す言葉です。
宗教で人の心を集めた寺院や神社は古くから大きく作られる多かったため「造営」と言われることも多いですが、豪邸などの大きな館などにも使えます。
ただしそれほど大きな家を個人で建てる資産を持ち、実際新たに大きな家を建てる機会は多くないので、既に建てられている大きな神社や寺院を指して使われることが多いでしょう。
「建立」とは?
「建立」にはケンリツと読む単語とコンリュウと読む単語がありますが今回はコンリュウについて解説します。
「建立」とは日本の宗教的な象徴としての建築物を建てることです。
主に寺院や神社を建てることを指しますが大仏を建造することも「建立」と呼びました。
大きい神社仏閣をイメージされがちですが実際には大きさに関係なく、宗教の象徴として建てるなら一般家屋より小ぶり程度の大きさの神社でも「建立」と言います。
「造営」と「建立」の違い
「造営」と「建立」の違いを、分かりやすく解説します。
大規模な建築物を建てることやその建築物が「造営」で、宗教的な象徴として神社や寺院を建てることが「建立」です。
「造営」は大規模な建築物として寺院や神社がポピュラーなのでそういった建物を指すことが多いですが、言葉の意味的には寺院や神社以外の大規模な建物にも使えます。
それに対して「建立」は神社や寺院あるいは大仏など宗教的な建造物だけにしか使えませんが、建造物の大きさを問わず大きくても小さくても神社や寺院なら使える言葉です。
まとめ
結果的に神社や寺院を指すことが多くなっただけで「造営」には神社や寺院を建てることという意味は無いので、主に神社や寺院を建てるという意味の「建立」とは全く意味の違う言葉です。
そのため宗教と関係ない建物を「造営」することもあれば、小さな神社が「建立」されることもあるので、それらに違和感を覚えないようにそれぞれが何を指している言葉か理解しておくべきでしょう。