「腐蝕」と「腐食」には、どのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「腐蝕」と「腐食」の違いを分かりやすく説明していきます。
「腐蝕」とは?
「腐蝕」の読み方は、「ふしょく」です。
腐って物の形がくずれること、腐らせて物の形をくずすことのほか、金属材料が水、酸素などによって化学反応を起こし変質や消耗していくことを意味する言葉になります。
「腐蝕」の「蝕」は常用漢字ではありませんが、決して間違った感じの使い方でもありません。
また、「腐蝕」は一般的に金属材料など生き物以外に対し用いられる言葉になります。
「腐蝕」の使い方
「腐蝕」の場合、金属材料などに対し用いられることが多く、「鉄板が腐蝕する」や「配管の腐蝕速度」などといった形で用いられます。
「腐食」とは?
「腐食」の読み方は、「ふしょく」です。
腐って物の形がくずれること、腐らせて物の形をくずすことのほか、金属材料が水、酸素などによって化学反応を起こし変質や消耗していくことを意味する言葉になります。
「腐食」の「食」は、広く知れ渡っている常用漢字です。
食べ物を意味する「食」を使用する「腐食」の場合、生き物に対して用いられる言葉になります。
「腐食」の使い方
「腐食」の場合、生き物に対し用いられることが多く、「ウッドデッキが腐蝕する」や「腐食が予想される土台」などといった形で用いられます。
「腐蝕」と「腐食」の違い
同じ意味を持つ2つの言葉ですが、何に対し用いるべきなのかといった違いがあります。
「腐蝕」は生き物以外に対し。
「腐食」は生き物以外に対し。
もちろん、どちらを用いても間違いだということはありません。
「腐蝕」の例文
・『想像以上の速さで鉄板が腐蝕してしまいました』
・『今後のため、配管の腐蝕速度を計算する』
・『刀が腐蝕する原因は錆にあった』
・『腐蝕止めをあらかじめ塗っておく』
「腐食」の例文
・『庭にある木でできたベンチを腐食させないように塗料を塗りました』
・『木材が腐食してしまったので、交換することになりました』
・『木の切断面が腐食しないように注意する』
・『腐食の原因を調べる』
まとめ
以上のように、基本的には同じ意味を持つ2つの言葉になります。
