この記事では、「痛快無比」と「大快人心」の違いを分かりやすく説明していきます。
「痛快無比(つうかいむひ)」とは?
「痛快無比」とは、「気持ちがスッキリするほど愉快で心地が良いこと」や「他に比べるものがないほどにたまらなく愉快であること」を意味する言葉です。
「痛快」は「たまらなく愉快であること」を表し、「無比」は「他に比べるものがないことやその様」を表しています。
「痛快無比」の使い方
「痛快無比」は名詞としてや、形容動詞として使われています。
「大快人心(たいかいじんしん)」とは?
「大快人心」とは、「世間の人々をたまらなく愉快な気分にさせること」を意味する言葉です。
清王朝時代に編纂された歴史書「明史」が出典であり、「大(おおい)に人心(じんしん)を快(こころよ)くす」と訓読します。
語順を入れ替えて「人心大快(じんしんたいかい)」と表現されるケースもあります。
「大快人心」の使い方
「大快人心」は名詞としてや、形容動詞として使われています。
また、とりわけ、悪事や悪人などが厳しく咎められた場合に使われることが多いようです。
「痛快無比」と「大快人心」の違い
「痛快無比」と「大快人心」はどちらも主に「たまらなく愉快な気分であること」を意味する四字熟語です。
したがって、2語は類義語の関係に当たると言えます。
「痛快無比」の例文
・『彼のどん底からの成り上がりエピソードは実に痛快無比である』
・『痛快無比たる彼女の活躍に観衆は湧き上がった』
「大快人心」の例文
・『罪人には大快人心の裁きが下された』
・『その起業家の破天荒な話は、正しく大快人心の極みだ』
まとめ
「痛快無比」は「気持ちがスッキリするほど愉快で心地が良いこと」や「他に比べるものがないほどにたまらなく愉快であること」を意味する四字熟語です。
そして、「大快人心」は「(特に、悪事や悪人などが厳しく咎められたとき)世間の人々をたまらなく愉快な気分にさせること」を意味する四字熟語でした。
近しい意味を表すことから、2語は類義語の関係に当たると解釈できます。