「仰ってください」と「お申し出ください」には、どのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「仰ってください」と「お申し出ください」の違いを分かりやすく説明していきます。
「仰ってください」とは?
「仰ってください」の「おっしゃる」とは、「言う」の尊敬語になります。
言葉を口にお出しになる、言われる、おおせられる、といった意味になります。
そのことから、「仰ってください」は、自分の希望や意見、考えなどを言ってください。
話してください。
言葉に出してください。
といったものになります。
「言う」の尊敬語が「おっしゃる」。
「言ってくれ」の尊敬語が「仰ってください」。
このような関係になります。
「仰ってください」の言葉の使い方
「意見などがありましたら、仰ってください」や「不明な点がありましたら、仰ってください」などといった形で用いられます。
「お申し出ください」とは?
「お申し出ください」の「申し出」とは、申し出ること、申告すること、といった意味になります。
相手に対し自分の意見や希望を申告することが「申し出」になります。
そのことから、「お申し出ください」は、意見や希望を言ってください、お伝えください、といった意味になります。
「伝えてくれ」ということを丁寧な言葉にして使用する場合、「お申し出ください」になります。
「お申し出ください」の言葉の使い方
「必要なものがありましたら、お申し出ください」や「何なりとお申し付けください」などといった形で用いられます。
「仰ってください」と「お申し出ください」の違い
相手に対して用いられている「仰ってください」と「お申し出ください」。
別の言葉で言い替えると、それぞれの意味の違いがわかってきます。
「仰ってください」は、「言ってください」になり、意見や希望などをただ単に言って欲しいことを相手に伝える言葉。
「お申し出ください」は、「指示してください」、「要望してください」などとなり、注文やリクエストなどを意見や希望などを出してくださいといった意味になります。
まとめ
同じ意味として用いることもできる2つの言葉ですが、以上のような微妙な違いのある言葉になります。
