ずうずうしい人はどこの世界にも必ずいます。
そんな人を例えるのに今ではあまり使わなくなっている言葉に「厚顔無恥」とか「鉄面皮」というものがあります。
これらはどういう意味で、どう違うのでしょうか。
この記事では、「厚顔」と「鉄面皮」の違いを分かりやすく説明していきます。
「厚顔」とは?
「厚顔」とは、その文字の通り、「面の皮が厚い」ということを表す言葉で、通常は「ずうずうしい」態度や状況を言うものです。
多くの場合は「厚顔無恥」と言う熟語で使用され、「恥ずかしげもない」と言うことを強調します。
元々「面の皮が厚い」と言うことが「ずうずうしい」ことを意味するのは、恥ずかしさを感じると普通は顔が赤くなるが、「ずうずうしい」場合には顔色が変わらないので、顔の皮自体が厚いからだと言う認識から来ているようです。
「鉄面皮」とは?
「鉄面皮」とは、その文字の通り、「鉄のような面の皮」と言う意味を持つ言葉で、やはり、「恥づかしげもなく、ずうずうしい様」を表したものです。
「顔の皮が鉄のようだ」と言うのは「厚顔」と同様に、恥ずかしさの象徴である「赤い顔」が全く現れないことを「鉄」で表現したと思われます。
「厚顔」と「鉄面皮」の違い
「厚顔」と「鉄面皮」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は、どちらも「ずずうしいこと」を表す言葉で、ほとんどのシチュエーションで入れ替えても意味は通じるので、ほぼ同じ意味であると言ってもよいでしょう。
しかし、若干のニュアンスの違いは、面の皮が「厚い」のか「鉄仮面」の違いと言えるでしょう。
すなわち、同じ「ずうずうしい」と言っても、「鉄面皮」には「固くて冷たい」という印象が加わることになるため、「厚顔」の柔らかさに比べるとより自己主張が強く、譲らない印象を与えます。
まとめ
この記事では、「厚顔」と「鉄面皮」の違いを、解説してきました。
「鉄面皮」と聞くと、思い出すのは昭和のドラマでセーラー服の女子高生が悪をこらしめる作品です。
その話をすると、「あの斉藤由貴の」という反応がある場合がま多いのですが、「鉄仮面伝説」は、南野陽子の方で、2代目のサブタイトルなので、お間違えのないように。