この記事では、「形骸化」と「形式化」の違いを分かりやすく説明していきます。
「形骸化(けいがいか)」とは?
「形骸化」とは「実質的な意味を失くし、形式だけが残っていること」を意味する言葉です。
「形骸」とは「精神や生命を別にしたからだや骸」、「建物などの骨組み」、そして、「外から見た形や見かけ、外見だけを残して、実質的な意味を失くしているもの」という意味を表す言葉です。
「形骸化」の使い方
「形骸化」は名詞として使われています。
「形式化」とは?
「形式化」とは「内容が伴っていない状態で形式的になること」を意味する言葉です。
「形式」は「物事が存在するときに表に現れている形」や「物事を行うときの一定のやり方」などの他、「実質が伴わずに形だけあること」という意味も含める言葉です。
「形式化」の使い方
「形式化」は名詞として使われています。
「形骸化」と「形式化」の違い
「形骸化」と「形式化」はどちらも「実質的な意味を失い、形だけが残っていること」というニュアンスを表す言葉です。
したがって、二語は類義語の関係に当たると解釈できます。
「形骸化」の例文
・『形骸化してる会社のルールの刷新を図る』
・『形骸化してしまっている制度を撤廃し、時代に則した新しい制度を設けるべきだ』
・『会社の制度の形骸化を防ぐためにも、従業員たちの意見に耳を傾ける必要がある』
・『彼は形骸化した業界のルールを壊そうと、周囲の反発も恐れず、次々と革新的なアイデアを取り入れていった』
「形式化」の例文
・『形式化してしまっている教育制度について議論が行われた』
・『彼女は急進的に形式化したルールを取り除いていったので、一部から反感を買うことになった』
・『この政治家は形式化している制度を変えようと、積極的に行動を起こした』
・『この人物が筆頭となったことで、組織の形式化した古い習慣は改められることとなった』
まとめ
「形骸化」と「形式化」はどちらも近しい意味を表す類義語の関係に当たるということでした。
