この記事では、「談論風発」と「多事争論」の違いを分かりやすく説明していきます。
「談論風発」とは?
「談論風発」は「だんろんふうはつ」と読みます。
意味は、「対談や議論が勢いよく行われること」です。
その場にいる人達が、それぞれの主義主張を勢いよく述べ合うことを表します。
激しく言い争うという意味もあり、良い結論が出たり、話がまとまるとは限りません。
「談論風発」の言葉の解説
「談論風発」は「風が生じる様な談話と議論」を表す四字熟語です。
特に語源や出典などはなく、漢字の意味から使われています。
「談論」は「語り合うことと論じること」という意味、「風発」は「風が吹く様に勢い盛んな様子」という意味、「談論」で「語り合うことと論じることが、風が吹く様に勢い盛んな様子」になります。
「多事争論」とは?
「多事争論」は「たじそうろん」と読みます。
意味は「多くの人が、多くのことを論じあうこと」です。
違う意見を持つ人たちが、様々な事柄に対して激しく論じ合うことを表します。
「多事争論」の言葉の解説
「多事争論」は、「多くの事柄について、論じ争うこと」という意味の四字熟語です。
明治8年に福沢諭吉が記した「文明論之概略(ぶんめいろんのがいりゃく)」の一節に由来します。
文中で「自由の気風はただ多事争論の間に在りて存するものと知るべし」という一節があり、「自由の気質とは、多くの人が多くのことについて違う意見を交わし、論じ合うことのなかに存在すると知るべきだ」という意味です。
ここから「異なる意見を持つ多くの人たちが、様々なことについて激しく論じ合うこと」として使われる様になりました。
「談論風発」と「多事争論」の違い
「談論風発」は「語り合うことと論じることが、風が吹く様に勢い盛んな様子」です。
「多事争論」は「異なる意見を持つ多くの人たちが、様々なことについて激しく論じ合うこと」です。
まとめ
今回は「談論風発」と「多事争論」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。