昭和の時代に流行していた子供向けのアニメの中で、割とどんな子供達にも人気があったものの中の一つが「アルプスの少女ハイジ」というものでした。
これには今では大御所となった宮崎駿や高畑勲も参加していました。
日本にいる子供たちは舞台となるスイスのそれこそ牧歌的な雰囲気が印象に残っていることでしょう。
それでは、この「牧歌的」とはどういう意味でしょうか。
また、「飾り気がない」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「牧歌的」と「飾り気がない」の違いを分かりやすく説明していきます。
「牧歌的」とは?
「牧歌的」とは、「ぼっかてき」と読み、一般的には、スイスの山間部などで活動する羊飼いが歌っているような状況を感じさせるような、のどかで平和なことを示す言葉です。
「飾り気がない」とは?
「飾り気がない」とは、一般的には、外見を繕わないで、素朴であることを表す言葉です。
多くの場合は厚いお化粧をしないとか、派手な色や形の洋服を着ないで、薄化粧にシンプルな洋服というのが定番です。
「牧歌的」と「飾り気がない」の違い
「牧歌的」と「飾り気がない」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、素朴な雰囲気であることを示しているという部分では同じですが、どこに違いがあるのでしょうか。
この2つの違いを最も簡単に説明するなら、肌や匂いで感じる「場所の雰囲気」が素朴であるというのが「牧歌的」であり、外見を繕っていない「人間の雰囲気」が素朴なのが「飾り気がない」ということになります。
つまり、大きな違いは場所なのか人なのかという対象です。
しかし、場合によっては、人が「牧歌的」であるとか、場所は「飾り気がない」ということもありえます。
「牧歌的」の例文
・『ヨーロッパの山間部の牧歌的な雰囲気は日本にはあまりないものです』
・『ここは田舎で、玄関の鍵をかけることがないくらい牧歌的です』
「飾り気がない」の例文
・『あの人は、昔から派手なところがなく飾り気がないのが魅力でした』
・『飾り気がないのと無精なのは全く違います』
まとめ
この記事では、「牧歌的」と「飾り気がない」の違いを、解説してきました。
序文でも述べたように、これらの言葉は私たちの身近にあります。
この機会にこれらの正しい使い方を勉強しておきましょう。