「衆人環視」と「衆目」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「衆人環視」と「衆目」の違いとは?違い

この記事では、「衆人環視」「衆目」の違いを分かりやすく説明していきます。

「衆人環視」とは?

「衆人環視」とは多くの人が周りにいて、その人達に見られている状況です。

衆人は多くの人という意味で、環視は人の輪を作っている人達が見ていることという意味なので、多くの人がそれの周りに集まって注目していることを指します。

また多くの人に見られる状況という意味から転じて、誰でも見ることが可能な状態という意味も持つ言葉です。

どちらの意味にしても状況や状態を意味する言葉であり、人々の目や視線そのものは指しません。


「衆目」とは?

「衆目」とは多くの人達の目や目線を指します。

物理的に目が向けられていることも指しますが、世間の目のように評価や見たことによる感想のようなものも含む言葉です。

注目とは音が似ていて視線を向けられている点も同じですが、衆目はただ見られているというだけではなく、視線を向けていたり評価を下している人達が多く存在しているという点に重きを置いているのが特徴な言葉と言えます。


「衆人環視」と「衆目」の違い

「衆人環視」「衆目」の違いを、分かりやすく解説します。

多くの人達に見られていることが「衆人環視」で、多くの人達の目線や評価が「衆目」です。

「衆人環視」は見られているという状況を指しますが、「衆目」は見ている視線や見た結果下された評価そのものを指します。

また「衆人環視」は目線に関する意味だけしか持っておらず、「衆目」のように見た結果の感想や評価について関係する意味はありません。

「衆人環視」の例文

・『衆人環視の中演説を始める』
・『事件の手口が衆人環視にさらされる』

「衆目」の例文

・『衆目を浴びる』
・『衆目の中歩みを進める』

まとめ

多くの人達が何かを見ているという場面で、「衆人環視」はその状況を表す言葉であり、「衆目」は視線そのものを指すというのが両者の大きな違いです。

なので衆目が向けられている状況や状態が衆人環視とも言い換えられます。

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