この記事では、「獅子奮迅」と「疾風怒濤」の違いを分かりやすく説明していきます。
「獅子奮迅」とは?
「獅子奮迅」は「ししふんじん」と読みます。
意味は、「激しい勢いでものごとに当たること」です。
やるべきことがある時に、奮い立って勢いよく立ち回ることを表します。
「獅子奮迅」の言葉の解説
「獅子奮迅」は、「ライオンの様に奮い立って素早く行動すること」という意味の四字熟語です。
元は仏教用語で、中国の唐時代に記された「大般若経(だいはんにゃきょう」の一節に由来しています。
文中に、お釈迦様が非常に情熱的に説法したり、勢いよく行動することで、衆生が圧倒される様子として「如獅子王自在奮迅」という一節があります。
これは「ライオンの王が自在に立ち回る様だ」という意味で、それほどお釈迦様のすさまじい勢いが伝わったことを表しています。
ここから「激しい勢いでものごとに臨むことのたとえ」として使われる様になりました。
「疾風怒濤」とは?
「疾風怒濤」は「しっぷうどとう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「風が激しく吹き、波が荒狂うこと」という意味です。
2つ目は転じて「時代が激しく変化していくことのたとえ」という意味です。
「疾風怒濤」の言葉の解説
「疾風怒濤」は「激しく吹く風と、荒狂う波」という意味の四字熟語です。
18世紀にドイツで怒った、文学革新運動の流れに由来するとされています。
ドイツでは、この変化の時代を「シュトゥルム・ウント・ドラング」といい、「嵐と衝動」という意味ですが、これを和訳する際に「疾風怒濤」にしたのです。
ここから「激しい風と荒れ狂う波」「時代が激しく変化することのたとえ」として使われる様になりました。
「獅子奮迅」と「疾風怒濤」の違い
「獅子奮迅」は「激しい勢いでものごとに臨むことのたとえ」です。
「疾風怒濤」は「激しい風と荒れ狂う波」「時代が激しく変化することのたとえ」です。
まとめ
今回は「獅子奮迅」と「疾風怒濤」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。