「妄想」と「せん妄」の違いとは?分かりやすく解釈

「妄想」と「せん妄」の違いとは?分かりやすく解釈違い

「妄想」「せん妄」はどのような違いで区別されているのでしょうか今回は、「妄想」「せん妄」の違いを解説します。

「妄想」とは?

「妄想」とは、「現実ではないことを思い浮かべること」もしくは「勝手に思い浮かべた非現実的な内容を本当のことであると信じこむこと」を意味する言葉です。


「妄想」の使い方

現在は想像力を膨らませてあれこれ思い浮かべる行為を表す意味で使われることが多い言葉ですが、本来は「勝手に思い浮かべた内容を本当のことであると信じ込んでしまうこと」を意味します。

簡単に言ってしまえば極度の思い込みを意味し、現実的ではない内容を頭の中で膨らませてしまいそのことに取り憑かれるように信じ込んでしまう行為が「妄想」です。

とりとめのないことをあれこれ想像している程度なら問題ありませんがそれを現実だと信じ込んでしまうと問題が生じます。

ひどいものになると医師の治療が必要なほどになり生活にも支障をきたします。


「せん妄」とは?

「せん妄」とは、「病気や薬物の影響により生じる突発的な精神不安」を指す言葉です。

「せん妄」の使い方

心のバランスに影響を与える病気にかかったり麻酔薬や精神薬などを摂取したりといった要因により発生する精神不安を指します。

一時的な錯乱状態になるため意味不明なことを口走ったり支離滅裂な内容叫んだりなどまともではないコミュニケーション不可能な状態を表す言葉です。

「妄想」と「せん妄」の違い

「妄想」「せん妄」の違いは「原因」です。

想像を膨らませて思い込みが酷くなり現実ではないことを本当のことであると信じ込んでしまうのが「妄想」、病気や薬物などの影響で発生する不安定な状態が「せん妄」です。

「せん妄」は薬物や病気などの原因により発生しますが「妄想」は外的要因以外でも発生します。

まとめ

「妄想」「せん妄」はよく似た意味で使われますが発生する原因とあらわれる症状に違いがあります。

それぞれの定義を正しく理解し個別してください。

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