「夜郎自大」と「井の中の蛙」の違いとは?分かりやすく解釈

「夜郎自大」と「井の中の蛙」の違いとは?分かりやすく解釈違い

この記事では、「夜郎自大」「井の中の蛙」の違いを分かりやすく説明していきます。

「夜郎自大」とは?

「夜郎自大」「やろうじだい」と読みます。

意味は「自分の力量を知らずに威張っていることのたとえ」です。

自分がどの程度の能力であるかを知らないで、実際よりも過大評価してうぬぼれている様子を表します。


「夜郎自大」の言葉の解説

「夜郎自大」「夜郎の国王は自ら大物ぶる」という意味の四字熟語です。

中国の前漢時代に記された歴史書「史記(しき)」にある逸話が由来とされています。

「夜郎」は西南地方にあった小国の名称で、夜郎王が漢の使者と対面した時に、自国と漢とではどちらが大国であるかをよく理解していいませんでした。

ここから「身の程知らずで大物ぶっている愚か者のたとえ」という意味で使われる様になったのです。


「井の中の蛙」とは?

「井の中の蛙」「いのなかのかわず」と読みます。

意味は「世界観が狭く閉ざされていて、広い世界を知らないことのたとえ」です。

今まで自分が見たり聞いたりしたごく狭い範囲のことしか知らない様子を表します。

「井の中の蛙」の言葉の解説

「井の中の蛙」「井の中の蛙大海を知らず」を略した言葉で、「井戸の中の蛙(かえる)は広い海を知らない」という意味の諺です。

中国の思想家「荘子(そうし)」が記した「秋水篇」の一節が由来です。

文中に「井蛙不可以語於海者、拘於虚也」という一節があり、「井戸の中の蛙と海について語れないのは、その中のことしか知らないからである」という意味です。

ここから「視野が狭く、ごくありふれた知識しかないことのたとえ」という意味で使われる様になりました。

「夜郎自大」と「井の中の蛙」の違い

「夜郎自大」「身の程知らずで大物ぶっている愚か者のたとえ」です。

「井の中の蛙」「視野が狭く、ごくありふれた知識しかないことのたとえ」です。

まとめ

今回は「夜郎自大」「井の中の蛙」について紹介しました。

それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。

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