「停止」と「中止」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「停止」と「中止」の違い状態

この記事では、「停止」「中止」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

「停止」と「中止」の違い

「停止」の主な意味は2つあります。

1つめは、動いていたものが目的地に達する前にとまること、目的を終了させずにとまることです。

2つめは、やっていたことをしばらくの間とめることです。

「中止」とは、やっていたことややろうとしていたことをしないことにすることです。

どちらの言葉にも、とめる、やめるという意味を持つ漢字である「止」が使用されており、2つの言葉は似た意味を持っています。

しかし、同じことを意味しているのではありません。

「停止」の場合は、一時中止するという意味を持つ漢字の「停」が使用されています。

このことからもわかるように、これから先もずっとやることがないのではなく、やめるのは少しの間だけで、すぐにではないけれど時間が少し経ったらまたやる可能性があります。

「中止」の場合は、ずっと、その間ずっとという意味を持つ漢字の「中」が使用されています。

一時的にやらないことではなく、これから先もやらないことを意味しています。


「停止」と「中止」の使い方の違い

動いていたものが動かなくなること、やっていたことをやらなくなることなどについて使用する言葉です。

「停止」の場合は、動いていたものが動かなくなっても、この先動く可能性があります。

やっていたものをやらなくなっても、この先またやる可能性があります。

「中止」の場合は、やっていたことをやらなくなること、あらかじめ決めていたことをやめることです。

それ以上は行わないことに使用をします。


「停止」と「中止」の英語表記の違い

「停止」は英語で“stop”と表現をします。

「中止」は英語で“cancelation”“discontinuation”と表現をします。

雨で「中止」することは特に“rainout”ということがあります。

「停止」の意味

「停止」の主な意味は2つあります。

1つめは、動いていたものが目的に達する前にとまることです。

車を運転していると、道路に「とまれ」と書かれているのを目にすることがあります。

この場所では車を一時的にとめなければなりません。

車をとめて左右を確認するなどしたら、再度車を進めてもよいとされています。

車を運転するのは、ある目的地に行くためです。

目的地に到着する間での間に、「とまれ」とあったらその場所でとまることはあっても、また車を動かして目的地に向かうことはできます。

このように、「停止」は途中でとまることを意味しています。

もう一つの意味は、やっていたことをしばらくの間やめることです。

工場では常に機械を動かして、製品が製造されています。

しかし、24時間動かし続けているのではありません。

24時間365日休まずに動かしていると、機械が熱を持って故障をする可能性があります。

また、ときには点検が必要で、点検をするときに動かすことはできません。

そのため、一時的に機械の動きをとめます。

機械の動きをとめることはあっても、機械を休ませたり、点検が終わったりすれば、また動かして製品を製造しはじめます。

お店のことで考えてみます。

お店の場合、問題があると営業をとめなければならなくなることがあります。

飲食店の場合だと、食中毒がでたときは、少なくとも3日間は営業をやめなければなりません。

しかし、一定期間が過ぎれば、また営業をすることができます。

このような一時的にやめることを意味する言葉です。

「停止」の使い方

動いていたものが目的地に達する前にとまること、何かしていたことをしばしとめることについて使用をします。

とまったり、やめたりするのは一時的なことで、また動いたり、やったりする可能性があります。

「停止」を使った例文

・『バス停でバスが停止をした』
・『出場を停止することが決定した』
・『作業を停止して休憩をする』
・『すぐに停止することはできません』

「停止」の類語

「ストップ」「静止」が類語です。

「ストップ」には、動きが止まるという意味があります。

「静止」には、じっとして動かないという意味と、物の位置が変わらないという意味があります。

「停止」の対義語

とまっていないという意味で「移動」が対義語です。

「中止」の意味

「中止」とは、進んでいた物事のなかばでやめること、やろうとしていたことをやめることです。

今週の土曜日に運動会をやる予定です。

しかし、その日は大雨が降ったため、外で運動会をすることができる状態ではありませんでした。

そのため、運動会はやらないことになりました。

これは、あらかじめ決めていたことをやらないことにしたということができます。

旅行をしようと計画をしていました。

しかし、旅行の前に風邪をひいてしまい、旅行をするのがつらい状態です。

そのため、旅行をすることをやめました。

これも、やろうとしていたことをやめたということができます。

旅行をするときに電車を利用していたのですが、脱線事故があり電車がとまってしまいました。

他に交通手段がなく、目的地に行くことができません。

そのため、旅行をすることをやめました。

これは、旅行の途中でやめたということができます。

このような、やろうとしていたことをやめることや、やっていたことをなかばでやめることを意味する言葉です。

「中止」の使い方

やっていたことをなかばでやめることや、あらかじめ決めていたことをやめることについて使用をします。

やめてからそれ以上やらないことについて使用することが多いです。

「中止」を使った例文

・『販売を中止する』
・『遠足は中止になった』
・『イベントを中止することが決定した』
・『開催を中止します』

「中止」の類語

「休止」「中断」が類語です。

「休止」には、切れることなく続いていたことをやめるという意味があります。

仕事や活動などについていいます。

「中断」にも、切れることなく続いていたことを辞めるという意味があります。

やめるのは一時的なことで再開される可能性があります。

「中止」の対義語

そのまま続けるという意味で「継続」が対義語です。

まとめ

やめる、とまるという意味を持つ2つの言葉ですが、やめたり、とまったりするのは一時的なのか、これから先もやらないのかという点に違いがあります。

状態
違い比較辞典