この記事では、民法の「背信的悪意者」【はいしんてきあくいもの】と「悪意者」【あくいもの】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「背信的悪意者」とは?
対象となる人を陥れようと狙い、損害を与えるため行動する人のことを「背信的悪意者」【はいしんてきあくいもの】といいます。
特定の人を狙い、追い込むため意図的に近づき、嫌がらせする行為する卑劣な犯罪者を指す言葉です。
法律では自覚して他人を怪我させては脅し、金庫を開けさせたり、暗証番号を聞き出すといった犯行に及ぶ犯罪者に対して使います。
「悪意者」とは?意味
実態を知っているのに、自分の立場が悪くなれば「知らない」と知らん顔する人を「悪意者」【あくいもの】といいます。
例えば、外国人が日本で家族を殺しても、海外に逃亡すれば重罰は逃れられるとわかったうえで手にかける事件があるでしょう。
しかし、本人はそのような法律も知らないし、殺してもいないと言い逃れするのであれば「悪意者」になるわけです。
「背信的悪意者」と「悪意者」の違い
「背信的悪意者」と「悪意者」の違いを、分かりやすく解説します。
あの人の家に忍び込んで金庫の在り処を聞き出し、扉を開けさせては金目のものを盗み出すという自覚があっての計画を実行した者を「背信的悪意者」と呼びます。
法律において重要となる点は、本人が自覚しつつ審議に背いたかであり、かなり用意周到で卑怯な考えを持つ危険人物になってしまうのです。
もう一方の「悪意者」は、事態を知りつつ言い逃れ、まんまと罪をかぶらない人を「悪意者」といいます。
「背徳的悪意者」の例文
・『背徳的悪意者の行為で愛車を売り飛ばされた』
・『背徳的悪意者に裏切られて、夜逃げするはめになった』
「悪意者」の例文
・『親切心で座席を譲ったが、周囲から悪意者に見られた』
・『騒いでいる子供を叱れば親からひどく罵られ、悪意者扱いされた』
まとめ
どちらも悪い者を指す言葉ですが、意味や使い方に違いがありますので、自分なりに異なる点を見比べてみるといいでしょう。