この記事では、「くるみ餅」と「ずんだ餅」の違いを分かりやすく説明していきます。
「くるみ餅」とは?
「くるみ餅」は大阪の泉州地方。
主に堺市に伝承されている郷土料理になります。
堺市名物とされる伝統菓子「くるみ餅」。
「くるみ餅」という名前から、くるみを用いた和菓子のように思われますが、実際には、くるみは使用されていません。
この「くるみ餅」の「くるみ」は、「くるむ」から来ており、「くるみ餅」は、うぐいす色の餡で餅が包まれたものになります。
うぐいす色の餡には枝豆や青大豆が使用されています。
茹でた枝豆などをミキサーにかけすり潰し、鍋に移した後、砂糖や塩などで味を調え加熱しながら作られたものが「くるみ餅」の餡になります。
「ずんだ餅」とは?
「ずんだ餅」は宮城県全域で伝承されている郷土料理になります。
宮城県では、お正月をはじめ、法事や婚礼など、行事ごとには欠かせない「ずんだ餅」。
「ずんだ餅」に欠かせないものは枝豆です。
緑が鮮やかな餡がかかった「ずんだ餅」。
茹でた枝豆を細かく刻んだ後、すり棒を使ってすり潰し、塩などで味付けを行い、つきたての餅に絡めれば完成です。
「くるみ餅」と「ずんだ餅」の違い
同じ枝豆を使用する餅ですが、伝承される地域も見た目の色にも大きな違いがある「くるみ餅」と「ずんだ餅」。
「くるみ餅」は大阪の泉州地方。
主に堺市を中心に伝承される和菓子で、「ずんだ餅」は宮城県全域に伝承される和菓子になります。
見た目の違いとしては、「くるみ餅」はうぐいす色の餡が使用され、「ずんだ餅」は鮮やかな緑色の餡が使用されています。
「くるみ餅」は日常的なおやつとして堺市内の人々に親しまれている一方、「ずんだ餅」は、正月や冠婚葬祭などの行事に食べられる傾向が強いといった違いもあります。
まとめ
以上のように、同じ枝豆と餅を用いた和菓子でも、伝承地域や見た目などに大きな違いのある「くるみ餅」と「ずんだ餅」になります。