「月下氷人」と「月下美人」の違いとは?分かりやすく解釈

「月下氷人」と「月下美人」の違いとは?違い

「月下氷人」「月下美人」はとても似ている四文字熟語ですが、意味は全く違うので気を付けましょう。

この記事では、「月下氷人」「月下美人」の違いを分かりやすく説明していきます。

「月下氷人」とは?

「月下氷人」とは中国の言葉が由来であり、こちらは「月下老人」「氷上人」が合わさって作られた言葉です。

この2つは縁を取り持つ人や占い師を示す言葉であり、合わさった「月下氷人」は現代だと仲人や媒酌人、介添人を示す意味となりました。

「月下氷人」は仲人の存在が少なくなったことから口語としてはあまり使われませんが、ビジネスシーンのような丁寧な場面で使われています。


「月下美人」とは?

「月下美人」とはサボテン科の植物を示す言葉であり、その花は夏の夜に数時間だけ咲いてしぼむのが特徴です。

「月下美人」はクジャクサボテンの一種でありメキシコが原産地となっています。

この花は夏の夜数時間だけ咲くことから儚いものを例える時にも使います。

「月下美人」はよく1年に1回しか咲かないという通説がありますが、こちらは気候や環境によって変化することが確認されています。


「月下氷人」と「月下美人」の違い

「月下氷人」は仲人や媒酌人、介添人を示す言葉であり、「月下氷人」はサボテン科の植物を示す言葉です。

「月下氷人」は基本的に人に対して使う言葉であり、「月下美人」は基本的に植物を示す言葉として使われます。

「月下氷人」の例文

・『その老人はまるで月下氷人のようであり、的確なアドバイスをくれました』
・『私の叔父は月下氷人のように縁を取りなすことが多く、人徳に優れています』

「月下美人」の例文

・『月下美人の花が咲く瞬間を移した動画を見ていました』
・『妹は月下美人の開花を見るため夜遅くまで起きていました』

まとめ

「月下氷人」は仲人や媒酌人、介添人を示す言葉であり、「月下美人」は夜数時間だけ花が咲くサボテン科の植物を示す言葉です。

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