この記事では、「趣旨」と「目的」の違いを分かりやすく説明していきます。
「趣旨」とは?
「趣旨」「しゅし」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「あることに取り組むための、元となる考えや主なねらい」という意味です。
2つ目は「文章や会話などで、書き手・話し手が主張したい事柄」という意味です。
「趣旨」の言葉の使い方
「趣旨」は名詞として「趣旨を説明する」「趣旨を理解する」などと使われます。
「趣」は「おもむき」とも読み「心の向かうところ」「めざすところ」という意味、「旨」は「むね」とも読み「考えの内容」「意向」という意味、「趣旨」で「考えの内容や言いたいこと」になります。
基本的に、根底となる理由や考え方に使われる言葉です。
「目的」とは?
「目的」は「もくてき」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「行動する時に目指す事柄」という意味です。
2つ目は、「倫理学用語で、行為より先にやるべきことを方向づけようとする意志のこと」という意味です。
「目的」の言葉の使い方
「目的」は名詞として「目的を持つ・持った」「目的意識」などと使われます。
「目」は「め」「目で見ること」から転じて「めじるしとするもの」「内容を表すもの」という意味、「的」は「まと」とも読み「ねらったり目ざしたりする対象」という意味、「目的」で「目じるしとしてねらうための対象」になります。
基本的に、これから行動する為のゴールをはっきりあらわしたものに使われる言葉です。
「趣旨」と「目的」の違い
「趣旨」は「考えの内容や言いたいこと、根底となる理由や考え方のこと」です。
「目的」は「目じるしとしてねらうための対象、これから行動する為のゴールをはっきりあらわしたもの」です。
「趣旨」の例文
「趣旨」の例文は以下の通りです。
・『メールを送った趣旨を問いただす』
・『活動の趣旨に賛同して募金する』
「目的」の例文
「目的」の例文は以下の通りです。
・『今回は現地の下見が目的だ』
・『相手に印象付ける目的を果たす』
まとめ
今回は「趣旨」と「目的」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。