「捲土重来」と「臥薪嘗胆」の違いとは?分かりやすく解釈

「捲土重来」と「臥薪嘗胆」の違いとは?違い

この記事では、「捲土重来」「臥薪嘗胆」の違いを分かりやすく説明していきます。

「捲土重来」とは?

「捲土重来」とは一度大きな失敗をしたり敗北した人が再起して盛り返すことです。

一度はしくじった人達がその失敗以上の成功で取り戻そうと行動していることと、そうできそうに思えるほどの勢いがあることを指します。

一度勢いを失ったものが勢いを取り戻すという言葉なので、どれほど勢いのある勢力だったとしても新しい勢力には使われませんし、最初から勢いがなかったものが勢いに乗ることも指しません。


「臥薪嘗胆」とは?

「臥薪嘗胆」とは目的を果たすために苦しい状況に耐えることです。

一度大きな失敗をした人が次こそは成功して過去の栄光を取り戻すために地道に準備を進めることも指しますが、大きな失敗以前に成功したことがない人が初めて成功するために努力し好機を待つことも含みます。

苦しい状況に耐え忍んでいることを指す言葉でしかないので実際にその我慢と努力が実るかどうかは関係なく、目的が達成できずにおわることもあるでしょう。


「捲土重来」と「臥薪嘗胆」の違い

「捲土重来」「臥薪嘗胆」の違いを、分かりやすく解説します。

一度大きな失敗で勢いを失ったものが勢いを取り戻すことが「捲土重来」で、目的のために苦しい状況に耐え忍ぶことが「臥薪嘗胆」です。

勢いのある時期を過ごしていなければ「捲土重来」とは言いませんが、「臥薪嘗胆」は今まで一度も日の目を見ていなくても使われます。

また「捲土重来」は勢いを取り戻すというある程度成功している状況を指しますが、「臥薪嘗胆」は目的が達成できるかどうかは問いません。

まとめ

「捲土重来」「臥薪嘗胆」はどちらも苦境を味わっていますが、失敗した過去とそれを取り返すという結果を表すのが「捲土重来」で、取り返すという目的のために苦境に耐えることが「臥薪嘗胆」と言えます。

ただし「臥薪嘗胆」は苦しい状況に耐えるということだけを指す言葉でしかなく、過去に失敗していること前提の言葉ではないので「捲土重来」とは全く別の言葉です。

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