この記事では、「支離滅裂」と「無茶苦茶」の違いを分かりやすく説明していきます。
「支離滅裂」とは?
「支離滅裂」は「しりめつれつ」と読みます。
意味は「内容が矛盾しちえて、一貫性に欠ける様子」です。
人の言動について、言っていることとやっていることが違っていたり、すぐに内容が変わったりすることを表します。
「支離滅裂」の言葉の解説
「支離滅裂」は「支えているものから離れてずたずたに形がなくなること」という意味の四字熟語です。
由来については諸説ありますが、中国の宋時代の思想家「荘子(そうし)」の言葉を組み合わせたという説が有力です。
「支離」は元々「身体が不自由なこと」という意味でしたが、転じて「ばらばらに離れる」という意味、「滅裂」は「統一性がなくなり形を失う」「ずたずたになる」「いい加減になる」という意味、「支離滅裂」で「ばらばらで統一性がなく、形にならないこと」という意味で使われています。
「無茶苦茶」とは?
「無茶苦茶」は「むちゃくちゃ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「筋道が立たず、道理にあわないこと」という意味です。
2つ目は「程度がはなはだしいこと」という意味です。
3つ目は「全く知らないこと」という意味です。
「無茶苦茶」の言葉の解説
「無茶苦茶」の「無茶」は当て字で、「度を越した」という意味の言葉、「苦茶」は語呂を合わせる為に後から付け加えれた言葉で、強調の意味があります。
「無茶」の語源は仏教用語の「無作(むさ)」という言葉で、「ありのまま」「自然のまま」「不格好」という意味です。
ここから転じて、「手を加えられない」「度を超えている」という意味で使われ、更に転じて「筋道が立たない」という意味になりました。
「支離滅裂」と「無茶苦茶」の違い
「支離滅裂」は「ばらばらで統一性がなく、形にならないこと」です。
「無茶苦茶」は「度を超えていること」転じて「筋道が立たないこと」です。
まとめ
今回は「支離滅裂」と「無茶苦茶」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。