「旧暦」と「西暦」はどちらも暦(こよみ)に関する言葉です。
この記事では、「旧暦」と「西暦」の違いを分かりやすく説明していきます。
「旧暦」とは?
「旧暦」は(きゅうれき)と読みます。
「旧」の漢字は「ふるい」「むかし」「もと」などの意味を持ちます。
つまり「旧暦」はふるい暦、昔の暦 のことです。
日本でも「旧正月」との表現がありますが、これは現在のグレゴリオ暦以前の暦でのお正月になります。
グレゴリオ暦は地球が太陽を回る周期がベースとなっている太陽暦です。
日本の旧暦は太陰太陽暦による暦になります。
基本は月の満ち欠けをベースにしていますが(太陰暦)、太陽の動きを考慮して閏月も入れて暦を定めたものです。
しかし1872年に現在のグレゴリオ暦が採用されました。
ちなみに「旧暦」の対義語は「新暦」になります。
「西暦」とは?
「西暦」は(せいれき)と読みます。
これはイエス・キリストの誕生を基準として考えられている暦で、キリストが生まれた年が西暦1年になります。
しかし実際には「西暦」は530年頃にローマのディオニシウス・エクシグウスにより考えられた太陽暦です。
現在では国際的にこの「西暦」が使われています。
なお日本では「西暦」に対する言葉として「和暦」があります。
これは日本独自の年号で、「明治」「大正」「昭和」「平成」「令和」などです。
「旧暦」と「西暦」の違い
「旧暦」と「西暦」の違いを、分かりやすく解説します。
「旧暦」と「西暦」の違いは、「太陰太陽暦」と「太陽暦」です。
「旧暦」が月の満ち欠けを基準とし太陽の動きも考慮した「太陰太陽暦」なのに対して、「西暦」は地球が太陽を回る周期を元にした「グレゴリオ暦」と呼ばれる太陽暦になります。
まとめ
「旧暦」は現在使われていない暦ですが、「旧正月」「旧盆」など、昔の暦に従っている風習も残っています。
また現在の日本は「西暦」だけではなく、「平成」「令和」など我が国独自の年号も使用されています。
そのために海外生活が長い人などは、「西暦2022年が令和何年なのか」わからないなどの問題もあるようです。