以前は、近くの池や田んぼなどでよく見かけたカエルとして「ヒキガエル」と言うものがいましたが、いまではあまり見かけなくなっています。
それでは、この「ヒキガエル」とはどういう意味でしょうか。
また、「ガマガエル」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「ヒキガエル」と「ガマガエル」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ヒキガエル」とは?
「ヒキガエル」とは、日本全土に広く分布する蛙であり、褐色と黒の背中に白い腹部の毒々しい色が特徴です。
細かくは西日本中心に分布する「ニホンヒキガエル」と、東北から山陰地方まで分布する「アズマヒキガエル」の2種がいて、関東地方ではその両方を見ることができます。
大きさは「アマガエル」よりは大きく「ウシガエル」よりは小さい中型の蛙です。
水のある場所とは関係なく森林や公園などにも広く生息し、夜行性なので、夜間に小型の昆虫やミミズなどを食べに出てきます。
「ガマガエル」とは?
「ガマガエル」とは、正式名「アズマヒキガエル」と「ニホンヒキガエル」のことを呼ぶ別名であり、古い言い方になります。
「ガマ」というのは「蝦蟇」あるいは「蟇」とも書き、その姿から妖怪や怪物として扱われることが多い生き物です。
「ヒキガエル」と「ガマガエル」の違い
「ヒキガエル」と「ガマガエル」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は、結論から言えば同じ蛙のことを指す言葉です。
つまり「ヒキガエル」の俗称が「ガマガエル」ということです。
「ヒキガエル」のことをなぜ「ガマガエル」と言ったのかに関してはすでに解説しましたが、江戸時代以前から「ヒキガエル」が庶民にとって馴染みのあるものだったことを表しています。
まとめ
この記事では、「ヒキガエル」と「ガマガエル」の違いを、解説してきました。
「ガマガエル」と言えば、忍者の世界では有名で、江戸時代の読本に登場する自来也が乗っている姿にも馴染みがあります。
しかし、前述のように、近くの環境ではあまり見なくなっているのは悲しいことです。