この記事では、「切実」と「誠実」の違いを分かりやすく説明していきます。
「切実」とは?
「切実」は「せつじつ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「心に強く感じる様子」という意味です。
2つ目は「自分の身近に深くかかわっている様子」という意味です。
3つ目は「ある状態によくあてはまる様子」という意味です。
「切実」の言葉の使い方
「切実」は名詞・形容動詞として「切実だ・である」「切実に感じる」「切実な願い」などと使われます。
「切」は「き(る)」とも読み「刃物などで裂く」「ぴったりする」「身に迫って感じる」という意味、「実」は「み」とも読み「草や木のみ」から転じて「中身が詰まる」「まごころ」「そらごとでない本当の事柄」という意味、「切実」で「本当のこととして身に迫って感じること」になります。
「誠実」とは?
「誠実」は「せいじつ」と読みます。
意味は「私利私欲をまじえず、真心をもって人やものごとに対すること」です。
相手の為を思いやって真面目に接することを表します。
「誠実」の言葉の使い方
「誠実」は名詞・形容動詞として「誠実だ・である」「誠実な人柄」などと使われ、名詞の派生形として「誠実さ」と使われます。
「誠」は「まこと」とも読み「うそ偽りのない心」「まごころ」という意味、「実」は「中身が詰まる」「まごころ」「そらごとでない本当の事柄」という意味、「誠実」で「うそいつわりのない真心」になります。
「切実」と「誠実」の違い
「切実」は「本当のこととして身に迫って感じること」です。
「誠実」は「うそいつわりのない真心」です。
「切実」の例文
「切実」の例文は以下の通りです。
・『感染症が終息して欲しいと切実に願う』
・『隣人関係が切実な問題になっている』
・『災害当初の様子について切実に書き記す』
「誠実」の例文
「誠実」の例文は以下の通りです。
・『誠実な人柄を認められる』
・『顧客に誠実に対応する』
・『政治家に誠実さを求めても無理だ』
まとめ
今回は「切実」と「誠実」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。