この記事では、「一心同体」と「不離一体」の違いを分かりやすく説明していきます。
「一心同体」とは?
複数の人が心や体をひとつのようにすること、心や体をひとつに強く結ぶことという意味です。
「一心」には、複数の人が心を一つにすることという意味があります。
「同体」は一つの体、同じひとつの体のようになっていること、という意味です。
夫婦のことで説明をします。
夫と妻は非常に仲がよいです。
いつも一緒にでかけたり、楽しく会話をしたりしています。
二人の心はひとつのようで、一人の人のように固く結ばれています。
そのさまをこの言葉は意味します。
今度は妊娠している人のことで説明をします。
お腹の中にいる子と母親は、本来は別の人です。
しかし、自分のお腹の中にいて、へその緒でつながっていると、子どもと自分とが心も体もひとつの人のように感じられます。
そのさまを意味します。
「不離一体」とは?
ひとつになって離れることができないという意味です。
「不」は打消しの意味、「離」は別々になる、離れるという意味になります。
つまり、「不離」は離れることができないという意味です。
「一体」は、一つの体、一つにまとまっていることです。
つまり「不離一体」とは、一つにまとまっていて離れられないという意味になるのです。
四字熟語のように感じられますが、辞書にはのっていません。
「一心同体」と「不離一体」の違い
「一心同体」と「不離一体」の違いを、分かりやすく解説します。
前者の意味は、複数の人の心と体がひとつのように固く結びつくことです。
後者の意味は、離れないことです。
一方は固く結びつく、もう一方は離れないという意味で、それぞれの意味することは異なります。
結ぶと離れないは似たような意味に感じますが、意味は違います。
結ぶは一緒といった意味です。
離れないは、別々にならないという意味です。
まとめ
一つという意味合いを持つ点が似ていますが、一方は結びつくこと、もう一方は離れないことで、意味は異なります。