「一触即発」と「危機一髪」の違いとは?分かりやすく解釈

「一触即発」と「危機一髪」の違いとは?違い

この記事では、「一触即発」「危機一髪」の違いを分かりやすく説明していきます。

「一触即発」とは?

「一触即発」「いっしょくそくはつ」と読みます。

意味は「ちょっとしたことがきっかけで大きな災難になる可能性が高いこと」です。

少しでも扱い方を間違えてしまうと、相手を怒らせてしまい争いになってしまったり、国同士の場合は戦争になってしまうなど、非常に危険な状態にあることを表します。


「一触即発」の言葉の由来

「一触即発」「いちどでも触れるとすぐに爆発する危険があること」という意味の四字熟語です。

中国の明時代に「李開先(りかいせん)」という作家が書いた「原性堂記(げんせいどうき)」からの引用とされています。

「ちょっと触れただけでも一つ間違えば爆発しそうな様子」から転じて、現在では相手と険悪な関係にあり、いつ暴動や戦争が起きてもおかしくない状態のたとえとして使われています。


「危機一髪」とは?

「危機一髪」「ききいっぱつ」と読みます。

意味は「タイミングや動作などの、ごくわずかな差で危機に陥る寸前の状態」です。

ほんのわずかな時間や動きのズレで、非常に危険な状態になってしまう正にその時を表します。

正に今危険な状態に陥る間際のことで、「ギリギリ危険をかわした」という意味ではありません。

「危機一髪」の言葉の由来

「危機一髪」は、「髪の毛一本ほどのごくわずかな差で、危機に陥る瀬戸際」という意味を表す四字熟語です。

中国の思想家である韓愈(かんゆ)の「与孟尚書書(もうしょうしょにあたうるのしょ)」からの引用とされています。

文中で非常に危険な状態を「一本の髪の毛で18トンの重りを引っぱって、髪の毛がいまにも切れそうな状況」と表したことで使われる様になりました。

「一触即発」と「危機一髪」の違い

「一触即発」「相手と険悪な関係にあり、いつ暴動や戦争が起きてもおかしくない状態のたとえ」です。

「危機一髪」「タイミングや動作などの、ごくわずかな差で危機に陥る寸前の状態」です。

まとめ

今回は「一触即発」「危機一髪」について紹介しました。

それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。

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