「まで」と「以降」の違いとは?分かりやすく解釈

「まで」と「以降」の違いとは?違い

この記事では、「まで」「以降」の違いを分かりやすく説明していきます。

「まで」とは?

いくつもの意味があるのですが、主なものは4つです。

1つめは、動作や事柄が及ぶ時間的・距離的な限界や範囲を表す語です。

「明日まで」のような使い方をします。

この例の場合だと、時間が及ぶ範囲が今の時点から明日であることを表します。

2つめは、動作や事柄が及ぶ程度を表す語です。

~ほど、~くらいといった意味になります。

3つめは、動作や事柄がそれ以上には及ばず、それまでであることを表す語です。

「聞いてみたまでだ」のような使い方をします。

この例の場合は、聞くという動作だけで、それ以外の事柄は行わないといった意味になります。

4つめは、極端な例をあげて、他の場合を考えさせる意です。

「子どもにまで言われてしまった」のような使い方をします。

この場合は、子どもだけでなく、他の誰かにも言われたという意味を含んでいます。


「以降」とは?

あるときから後という意味です。

「10時以降」のような使い方をし、この例の場合だと10時よりも後のことを指しています。

11時や12時などのことです。

「2020年の9月以降」という場合だと、2020年の9月よりも後の月を指していることになります。

10月、11月、12月や翌年のことです。

「降」という漢字には、のちという意味があります。

つまり、「以降」は後のことを意味しており、あるときよりも前を指しているのではないということです。

「10時以降」というときは、その前の9時や8時などのことを指しているのではないのです。


「まで」と「以降」の違い

「まで」「以降」の違いを、分かりやすく解説します。

前者の場合は、動作や行動が及ぶ範囲や及ぶ程度を意味します。

ある時点からある時点まで、ある地点からある地点までなどのことです。

後者は、あるときよりも後という意味です。

時間のことでいえば、ある時間から後の時間を指します。

範囲を表すのではありません。

まとめ

一方は動作などが及ぶ範囲や程度を表し、もう一方はそれよりも後を意味します。

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