「死人」と「故人」の違いとは?分かりやすく解釈

「死人」と「故人」の違いとは?違い

この記事では、「死人」【しにん】と「故人」【こじん】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「死人」とは?意味

面識が無い人が死んでいる状態を示すのが「死人」【しにん】です。

心臓の動きが止まり、生命活動が終わっている人間の体を指す言葉であり、よく使われているのが殺人事件が起きた現場で、「死人が出た」といって死んだことを伝えます。

「死人に口なし」とは、死んだ者は話せないため、誰が刺したか、何が原因で殺されたのか聞けずに困ったという状況を表します。


「故人」とは?意味

その人が生きているとき、一緒に仕事したとか、遊んだといった仲間を「故人」【こじん】といいます。

生前、親しくしていた人を特定するときに使う言葉であり、亡くなった人の名前の前に付ければすでに死亡している状態を表せるわけです。

例えば、職場でお世話になった上司が亡くなったとき「故・○○」と名前の前に書いて、葬式に来た人に故人を紹介します。


「死人」と「故人」の違い

「死人」「故人」の違いを、分かりやすく解説します。

まったく他人である者が殺されたとき、「死人が出た」といった言い方をします。

名前もどこに住んでいるかさえ分からない人がすでに息をしていない状態であるとき、警察に死亡している者がいる事実を伝えるため「死人が横たわっている」と使うわけです。

もう一方の「故人」は生前、自分と親しかった人が亡くなったことを表す言葉であるという違いがあります。

「死人」の例文

・『河口に死人が複数出たため、早く現場に行くよう部下に伝えた』
・『死人の肌は赤紫に変色し、とても見れた状態ではなかった』

「故人」の例文

・『生前、故人にはお世話になったので、墓に花をお供えしている』
・『故人を忘れないために写真を取り出して思い出に耽った』

まとめ

どちらもすでに亡くなっている人を指す言葉ですが、使い方や意味に違いがありますので、自分なりに使い分けてみるといいでしょう。

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