この記事では、「風物」と「風物詩」の違いを分かりやすく説明していきます。
「風物(ふうぶつ)」とは?
「風物」とは、「眺めとして目に入るもの」や「その季節やその土地に特有のもの」という意味を含める言葉です。
「風物」の類義語としては「景色(けしき)」や「風景(ふうけい)」、「景観(けいかん)」や「見晴(みはら)らし」、「眺(なが)め」や「パノラマ」などがあります。
「風物」の使い方
「風物」は名詞として使われています。
「風物詩(ふうぶつし)」とは?
「風物詩」とは、「景色や季節を詠んだ詩」や「その季節の感じをよく表しているもの」という意味を含める言葉です。
「風物詩」の使い方
「風物詩」は名詞として使われています。
「風物」と「風物詩」の違い
「風物」は眺めとして目に入るものやその季節やその土地に特有のものを表す言葉です。
対して、「風物詩」は「風物」が指す景色や季節をうたった詩や、季節特有の事柄を表したものという意味を表します。
「風物」の例文
・『桜に彩られた公園はその土地の風物である』
・『人々の活気ある声が飛び交う様は下町の風物だ』
・『紅葉に彩られた山の風物に心が癒された』
・『故郷の風物を彷彿とさせる情景に見入ってしまった』
「風物詩」の例文
・『花火や盆踊りは日本における夏の風物詩である』
・『定期的に開かれるイベントはこの町の風物詩となりつつある』
・『季節の風物詩である写真が載せられたカレンダーを購入した』
・『その映画では四季を象徴した風物詩のシーンが意図的に折り込まれている』
まとめ
「風物」は「眺めとして目に入るもの」や「その季節やその土地に特有のもの」という意味を含める言葉です。
そして、「風物詩」は「景色や季節を詠んだ詩」や「その季節の感じをよく表しているもの」という意味を含める言葉であり、「風物を読んだ詩」や「その季節の風物をよく表しているもの」とも解釈できます。