「林業」と「造園業」はどちらも植物に関係する仕事です。
2つの仕事にはどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「林業」と「造園業」の違いを解説します。
「林業」とは?
「林業」とは、「木を育てて木材として販売し収入を得る職業」を指す言葉です。
「林業」の使い方
建築用資材として使われる材木は人の手によって育てられた木から切り出し製材加工して使われています。
材木の原料となる木を育てる仕事が「林業」です。
山野に苗木を植えて大きく育て、材木として使用できるサイズにまで育った所で伐採し出荷するのが「林業」の主な仕事です。
山や森で木を育てる自然相手の仕事ですが単に材木を出荷するだけではなく山や森に入って適正な育成環境が守られるよう間伐などの整備を通じて自然を守る役割も担います。
「造園業」とは?
「造園業」とは、「庭をつくる職業」です。
「造園業」の使い方
住宅や施設などの敷地内のうち建物ではない屋外の庭を手掛けます。
庭づくり全般を担当する職業で庭のデザインや設計から植える植物選び、土地の整備や植物の植え替えなど構想から実査業まで庭の全てを担当する庭づくりのプロフェッショナルです。
庭と一口に言っても日本庭園や洋風ガーデンなどいろいろな種類がありますが、庭の種類にかかわらず庭づくりの作業を担当する職業であれば全て「造園業」に含まれます。
「林業」と「造園業」の違い
どちらも植物を相手にする仕事ですが山や森で材木となる木を育てるのが「林業」、土地を整備し植物を植えて庭をつくるのが「造園業」という違いで区別されます。
「林業」の例文
・『林業に就く若者が減っている』
・『自然の森を守るのに林業は欠かせない仕事である』
「造園業」の例文
・『造園業は体力が求められる仕事だ』
・『公園の整備では造園業が活躍している』
まとめ
「林業」と「造園業」は植物を扱うという点以外はまったく別の職業です。
働く場所も仕事内容も全く異なるので違いを正しく理解しておきましょう。