「中核」と「核心」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「中核」と「核心」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「中核」「核心」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

それでは「中核」の意味から見ていくとしましょう。

「中核」の意味

最初に「中核」(ちゅうかく)の意味をご説明致します。

「中核」の意味は、対象になる物事の目的や物、戦力などを指しているのです。

戦争物の書籍などでは、「中核」という言葉を多く見かけます。


「中核」の使い方

次は「中核」の使い方を解説します。

「中核」を使う時は、対象になる物事を引っ張っていく兵力や人間などを意味しており、それらを表現する際に使うのです。

それでは具体的な使い方を取り上げていきましょう。

「艦隊の中核としては戦艦大和と長門がいる」
「我々の会社の中核とされている部署は、コンピュータ部だ」
「中核的な働きをしている者は、会社でも待遇は良い」
このような具合で「中核」を使えます。


「中核」を使った例文

・『兵力の中核は、航空母艦である』
・『中核をなしている人物なので、大切に扱うようにと通達があった』
・『会社の中核となっている』
・『中核は最新鋭の空母「大鳳」と零戦五二型である』
・『戦艦部隊の中核は大和や武蔵、金剛、榛名などの戦艦がひかえている』

「中核」の類語

「中核」の類語を解説しましょう。

「中核」の類語としては、「核心」(かくしん)や「中心」(ちゅうしん)、「要点」(ようてん)などが類語とされるでしょう。

これら類語の意味としては、重要とされる目的や人物を意味しているのです。

「中核」の対義語

それでは「中核」の対義語を取り上げていきましょう。

「中核」の対義語としては、「末端」(まったん)や「下っ端」(したっぱ)などが対義語になります。

これらの意味としては、一番下や端という意味や、組織や会社などで一番下の階級であったり、重要度が低い部署などという意味になります。

「核心」の意味

ここでは「核心」(かくしん)の意味をご説明致します。

「核心」の意味としては、対象になる物事や事柄の、一番のメインな部分を意味しております。

基本的な意味は「中核」と殆んど同じなのです。

しかしながら、使い方が違うということと、対象が人にもなるということです。

「核心」の使い方

次の項目において「核心」の使い方について見ていきます。

「核心」を使う時は、対象とされる物事や人などがおり、それらの一番大切な部分を表現する際に使ってください。

具体的な使い方を取り上げます。

「どうやら上司は、部下に核心をつかれたようだ」
「核心部分に触れられてしまい、取り乱しているようだ」
このような使い方ができるのです。

それでは例文を用いて、もっと理解を深めていきたいと考えます。

「核心」を使った例文

「核心」を使った例文を書きます。

・『核心を突かれてしまい、何も反論ができなくなってしまった』
・『核心を見透かされていたようです』
・『核心部分を突いてやった』
・『上層部の核心としては、コストカットだろう』
・『下層部の核心は、給料アップと待遇改善になってくるだろう』

「核心」の類語

「核心」の類語について見てみます。

「核心」の類語は、「問題点」(もんだいてん)や「問題」(もんだい)、「エッセンス」「ポイント」などが類語になります。

類語の意味としては、物事の大切な部分や要点、改善すべき点がある場合などを意味してます。

「核心」の対義語

それでは「核心」の対義語を取り上げます。

「核心」の対義語としては、「表面」(ひょうめん)や「外殻」(がいかく)になります。

意味としては、物や物事の外側や表面的だけなこと、外の形を成す輪郭などを意味しているのです。

「中核」と「核心」の違い

ここでは「中核」「核心」の違いについてご説明致します。

「中核」の意味としては、対象になる物事を引っ張っていく人や物、戦力などを意味しております。

一方で「核心」というのは、物事の一番大切な部分を意味しています。

正直なところ、意味としては殆んど同じです。

しかしながら、言い方や表現が違うというのはお分かりいただいているかと思いますが、対象が違うのです。

前者は組織や会社が対象ということが多いのです。

後者の方は、物事や人などが対象になっているのがわかります。

「中核」と「核心」の使い方の違い

最後に「中核」「核心」の使い方の違いについて取り上げていきます。

「中核」というのは、対象になる物事を引っ張っていく人、兵力や戦力などを意味しております。

「核心」の場合は、物事の一番のメイン部分です。

対象が前者は組織や会社、後者の方は物事や人などが対象になるのです。

それではこれらを表現する際の使い方について見ていくとしましょう。

「会社の中核を成している人物だろう」
「戦力の中核としては、エースパイロットが多い部隊だ」
「核心を突かれてしまい、逆切れをしているようだ」
「核心に触れるというのは、勇気がいることでもあるのだ」
以上が「中核」「核心」の使い方の違いとなります。

こうして見てみると、対象が前者は組織や会社であるのが分かります。

しかしながら、後者の場合は、物事と人になっているのがお分かりいただけることでしょう。

対象の違いについても取り上げました。

まとめ

最後のまとめとしては、「中核」の意味としては、物事を引っ張っていく人や戦力などを意味しております。

対象は組織(大小問わず)や会社(零細大企業問わず)です。

「核心」というのは、物事のメインな部分を意味しております。

対象は物事や人になっていることに気づいていただいたはずです。

以上が「中核」「核心」のまとめとします。