この記事では、「目下」と「目前」の違いを分かりやすく説明していきます。
「目下」とは?
「目下」は「もっか」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「すぐ近くの目で見えるところ」という意味です。
2つ目は「現在のところ差し当たって」という意味です。
「目下」の言葉の使い方
「目下」は名詞として「目下に見える・見えた」と使われたり、副詞的に「目下捜索中」などと使われたりします。
「目」は「視力で捉える器官」から転じて「視力で捉える」という意味、「下」は「空間的位置関係の低い方」「時間・順序が後の方」「階級・身分・程度が低い方」という意味、「目下」で「視線を低くして見えるところ」から転じて「現在の様子のこと」になります。
「目前」とは?
「目前」は「もくぜん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「自分が見ているすぐ前方」という意味です。
2つ目は「極めて距離が近いこと」という意味です。
「目前」の言葉の使い方
「目前」は名詞として「目前に見える・見えた」「目前にする」などと使われます。
「目」は「視力で捉える」という意味、「前」は「空間的に進んでいく方向」という意味、「目前」で「進んでいく方向に見えるところ」から転じて「極めて距離が近いこと」になります。
「目下」と「目前」の違い
「目下」は「視線を低くして見えるところ」、転じて「現在の様子のこと」です。
「目前」は「進んでいく方向に見えるところ」、転じて「極めて距離が近いこと」です。
「目下」の例文
「目下」の例文は以下の通りです。
・『自然災害を目下にして恐ろしさを感じる』
・『行方不明者については目下捜索中だ』
・『目下のところ変更予定はない』
「目前」の例文
「目前」の例文は以下の通りです。
・『目前の景色に目を奪われる』
・『もう少しで勝利目前だ』
・『走者がゴール目前で転ぶ』
まとめ
今回は「目下」と「目前」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。