年明けから3月にかけての期間は、多くの人が忙しく過ごします。
特に経理関連の仕事をしている人は年間で最も大変になります。
その大きな理由は3月が年度の終わりである会社が多いからです。
それでは、この「年度」とはどういう意味でしょうか。
また、同じように使われる「年次」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「年次」と「年度」の違いを分かりやすく説明していきます。
「年次」とは?
「年次」とは、年間の中で行われることや、年を経るにしたがって変わっていくことに対して使用される言葉で、例えば「年次会議」は1年に一回の会議、「小学1年次の科目」といえば小学校の最初の1年で教えられる科目のことです。
「年度」とは?
「年度」とは、1年間の活動の始まりから終わりまでを表す言葉です。
最もわかりやすいのは、「会計年度」であり、普通のカレンダーの年とは違い、4月から3月までであることが普通です。
ただ、「年度」という言葉はその他の切れ目にも使われるので「年度」と「会計年度」が同一と言うわけではありません。
「年次」と「年度」の違い
「年次」と「年度」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は、年の単位での区別を意識して使用される言葉であることは同じですが、その区別の仕方が違います。
つまり、「年度」はいつからいつまでという「切れ目」を表しているのに対して、「年次」は「この間に」という「期間」を表しています。
したがって、多くの会社の年間活動の始まりが4月で、終わりが3月であると言うのが「年度」であり、いつからいつまでかは関係なく年毎に行われるのが「年次」ということになります。
まとめ
この記事では、「年次」と「年度」の違いを、解説してきました。
この関係とほぼ同じと言って良いのものが「月次」と「月度」になります。
しかし、「年度」に比べて「月度」を見ることが少ないのは、「月度」はカレンダーの月と同じであり、「年度」のように、区別する必要がないからでしょう。