この記事では、「名残惜しい」と「唇を噛む」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「名残惜しい」とは?
一緒にずっといたいのに、どうしても用事があるためその場から離れるとき、心残りである状態を「名残惜しい」【なごりおしい】といいます。
例えば、船に乗って半年間は出稼ぎに行って帰れないとき、可愛い子供と別れたくないと思う気持ちを残したまま家を出るのです。
これほど辛く、悲しい気持ちを残したまま出るその気持ちを表す言葉になります。
「唇を噛む」とは?
あともう少しのところでうまくいかなかったとき、悔しい気持ちに包まれた人が見せる行為が「唇を噛む」【くちびるをかむ】です。
それほど悔しいという場面で使う行為であり、地団駄を踏むほど辛い気持ちが表れます。
例えば、野球の試合であと1点入れば勝てたものを、負けたときの悔しい気持ちを堪えるため唇を噛むという行為で見せるのです。
「名残惜しい」と「唇を噛む」の違い
ここでは「名残惜しい」と「唇を噛む」の違いを、分かりやすく解説します。
大好きな人といて別れるとき、まだ一緒にいたいと思う気持ちを残したままで外へ出るときの辛い気持ちを「名残惜しい」といいます。
別れれば何ヶ月も会えなかったり、二度と再会できないといった場面でこのように「名残惜しい」状態になるのです。
もう一方の「唇を噛む」はとても悔しい気持ちを抑えるため、人が見せる好意を指します。
それだけあと少しのところで試合に負けたとか、時間があればやり遂げられたのに出来なかったという場面で見せる好意です。
「名残惜しい」の例文
・『まだあどけなさが残る幼い我が子との別れが名残惜しい』
・『恋人との楽しい時間を過ごしただけに、別れは名残惜しい』
「唇を噛む」の例文
・『あと数秒のところで負けてしまった彼は、唇を噛んで悔しがった』
・『理不尽にもいきなり上司に頬を叩かれた部下は唇を噛む』
まとめ
人の気持ちを伝えられる言葉を2つご紹介しました。
ただ、状況により使い分ける必要性がある言葉ですので、その点に気をつけて使ってみるといいでしょう。