「名勝」と「名所」はどちらも場所を表す言葉です。
2つの言葉はそれぞれどのような場所を表しているのでしょうか。
今回は、「名勝」と「名所」の違いを解説します。
「名勝」とは?
「名勝」とは、「特に風景の美しいところ」を指す言葉です。
「名勝」の使い方
風景や景色が美しい風光明媚な場所を指します。
古くからある言葉ですが現在では文化財保護法という法律によって規定される国指定の文化財の一種を指します。
文化財保護法では庭園や峡谷、海浜や山岳など美しい風景が見られる場所のうち特に文化的芸術的価値が高いものを「名勝」に指定します。
一般的には多くの人がそれを目当てに観光に訪れるような風景の美しい場所が「名勝」と呼ばれており、特に自然の美しい風景が見られる場所を指す言葉です。
「名所」とは?
「名所」とは、「歴史的な史跡や自然の風物などで多くの人に知られている場所」を指す言葉です。
「名所」の使い方
簡単に言ってしまえば「有名なところ」を指す言葉で多くの人がその存在を知っていて見てみたい、訪れてみたいと思うような場所を指します。
観光地目的で多くの人が訪れるような場所を指す言葉であり、楽しめる施設や見る価値のある建造物などさまざまな場所が「名所」になります。
土地の価値そのものではなく多くの人の認める価値によって決まるものなので何の意味もない場所であっても多くの人が見たいと思って訪れていれば「名所」です。
「名勝」と「名所」の違い
価値ある風景を見られる場所が「名勝」、多くの人が行ってみたいと思う場所が「名所」という違いで区別されます。
景色のきれいなところは多くの人が訪れたいと思うので「名勝」の多くは「名所」として賑わいます。
「名勝」の例文
・『松島は東北の名勝である』
・『名勝に行ったが雨で景色を見られなかった』
「名所」の例文
・『旅先で名所をめぐる』
・『京都には名所がたくさんある』
まとめ
「名勝」と「名所」は景色を基準に区別されます。
言葉の意味を正しく理解し使い分けてください。