この記事では、「煽る」と「煽てる」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「煽る」とは?
喧嘩する人の気分を高めては、今よりも激しく戦わせるためにする行為を「煽る」【あおる】です。
本人の気分を高めるために、言葉で罵るように声を投げかけては刺激し、気を引き出して激しく戦わせて楽しみます。
けしかけるように大きな声を掛けては当人の気分をその気にさせるという状況で使う手口でもあるのです。
たいていは悪い意味で使うやり口であり、そそのかすように本人を刺激します。
「煽てる」とは?
褒めて相手をいい気にさせる行為を「煽てる」【おだてる】といいます。
わざといい気分にさせては調子付かせ、人がやらないことをやらせるのです。
それだけ人がやりたくないと思う仕事や作業に従事させては得意な気分にさせる場面で使います。
煽てられた人はたいてい嬉しい気持ちになり、期待されていると勘違いしたままで行動に移すのです。
「煽る」と「煽てる」の違い
「煽る」と「煽てる」の違いを、分かりやすく解説します。
けしかけては本人の熱い気持ちを引き立たせて熱い感情にする行為を「煽る」といいます。
「不安を煽る」という使い方するときは気分的に「大丈夫か」と考える人の神経をさかなでてるのです。
もう一方の「煽てる」は相手をそそのかすような言葉を掛けては刺激して戦わせたり、行動させるときに使うやり方を指します。
物事を扇動する際に、本人が取り乱すよう騒ぐといった場面で使われている言葉です。
「煽る」の例文
・『試合で本気を出せない選手を煽る言葉で気合を入れた』
・『彼の起こした事件は人々の不安を煽る行為であった』
「煽てる」の例文
・『賢い部下は時折上司を煽てるように褒めて、いい気にする』
・『部下を煽てると張り切りだし、仕事を午前中に終わらせた』
まとめ
「煽」という漢字が使われている言葉を2つ取り上げましたが、どのように相手の感情を変えられるか調べてみるといいでしょう。