「侵襲」と「乱入」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「侵襲」と「乱入」の違いとは?違い

この記事では、「侵襲」「乱入」の違いを分かりやすく説明していきます。

「侵襲」とは?

他者の領域や権利に対して攻撃的に入り込むことです。

主に、敵対的な意図を持って行われる行為を指します。

例えば、敵国が隣国の領土に侵襲する、ウイルスが細胞に侵襲する、などのように使われます。

医学用語としては、体に害のあることを侵襲と呼びます。

侵襲の類義語には、侵入、侵略、侵犯、襲来、来襲などがありますが、それぞれニュアンスが異なります。


「乱入」とは?

多くの者が無理やりどっと押し入ることです。

主に、建物や設備、催し物の中へ大勢の人が一気に押し寄せる騒ぎを指して使う用語です。

例えば、試合中に観客たちがグランドへ乱入する、乱入したデモ隊が警察官に取り押さえられる、などのように使われます。

関係ない者が唐突に入ってくることを指して使われるケースも見られますが、それは本来の使い方ではありません。

乱入の類語には、襲来、来襲などがありますが、それらは攻めるために押し入ることを意味しており、乱入とはニュアンスが異なります。


「侵襲」と「乱入」の違い

「侵襲」「乱入」の違いを、分かりやすく解説します。

「侵襲」「乱入」の違いは、入り方の様子や目的が異なるところにあります。

「侵襲」は、他者の領域や権利を侵害するような行為であり、相手に害を与えることを目的としています。

その一方で、「乱入」は、大勢で一斉に押し入るような行為であり、相手に迷惑をかけることを目的としています。

「侵襲」の例文

・『ウイルスの侵襲に対抗するために、免疫系が活性化する』
・『手術は身体に侵襲を与えるので、リスクが伴う』

「乱入」の例文

・『ラジオ番組に有名人が乱入して、リスナーを驚かせた』
・『結婚式に元カレが乱入して、大騒ぎになった』

まとめ

「侵襲」とは、侵入して襲うことや、生体の内部環境を乱す刺激のことを言います。

その一方で、「乱入」とは、勝手に入ってくることや、突然参加することを言います。

それぞれの言葉を正しく使い分けるように注意しましょう。

違い
違い比較辞典