工事に関係する式典として「起工式」と「竣工式」があります。
この2つはそれぞれ工事におけるどのような式典なのでしょうか。
今回は、「起工式」と「竣工式」の違いを解説します。
「起工式」とは?
「起工式」とは、「工事の始まりを記念して行われる式典」を指す言葉です。
「起工式」の使い方
工事を始めることを「起工」といい、一般的にはビル建設や施設整備など大規模な工事を始める際に使われる言葉です。
工事を始める際は工事関係者を招き作業中の安全や無事な完成を願う記念式典が催されます。
工事の始まりに開かれる記念式典が「起工式」です。
神主による安全祈願や関係者による鍬入れ、施主からのスピーチや簡単な飲食などが行われます。
「竣工式」とは?
「竣工式」とは、「工事の完成を記念して行われる式典」を指す言葉です。
「竣工式」の使い方
建物や施設が無事に完成し工事が完了することを「竣工」といいます。
竣工を記念して開かれる式典が「竣工式」です。
工事が無事に終わったことを祝い関係者を慰労する式典であると同時に完成した建物や施設をお披露目する場でもあります。
工事を手掛けた建築業者や発注元の関係者のほか建物や施設を利用する人を招いて開かれるのが一般的です。
建物の完成と工事の完了を記念する式典には「落成式」もありますが特に違いは無く厳密な区別はありません。
駅や商業施設のような複数の利用客を迎える施設の「竣工式」ではテープカットなどのイベントが行われることもあります。
「起工式」と「竣工式」の違い
工事の始まりを記念する式典が「起工式」、工事の完了を記念する式典が「竣工式」という違いで区別されます。
「起工式」の例文
・『起工式に参加する』
・『起工式の後すぐに工事が始められた』
「竣工式」の例文
・『竣工式に招かれる』
・『竣工式にはマスコミ関係者がたくさん集まった』
まとめ
「起工式」と「竣工式」は工事の始まりか終わりかで区別されます。
違いはとてもわかりやすいので憶えておきましょう。