この記事では、「稼ぎ頭」と「儲頭」の違いを分かりやすく説明していきます。
「稼ぎ頭」とは?
稼ぎ手のうち、最も収入の多い者を指す言葉です。
また、比喩的に、業界や企業などの中で、最も収益をあげているものを指すこともあります。
例えば、「我が家の稼ぎ頭」「当社の稼ぎ頭は家電事業だ」というように使います。
この言葉は、古くから日本語にある言葉で、江戸時代にはすでに使われていました。
稼ぎ頭という言葉は、稼ぐという動詞と頭という名詞が合わさった合成語です。
頭というのは、筆頭や首領という意味で、最も重要なものや立場の高いものを表します。
「儲頭」とは?
もうけた人たちの筆頭、つまり、最も利益あげた人を指す言葉です。
稼ぎ頭と似た意味ですが、儲頭はもうけるという動詞と頭という名詞が合わさった合成語です。
もうけるというのは、利益を得るという意味で、稼ぐというのは、労働や事業などで収入を得るという意味です。
したがって、儲頭は稼ぎ頭よりも、利益の多さに重点を置いた言葉と言えます。
この言葉は、稼ぎ頭よりも新しい言葉で、明治時代にはすでに使われていました。
「稼ぎ頭」と「儲頭」の違い
「稼ぎ頭」と「儲頭」の違いを、分かりやすく解説します。
「稼ぎ頭」と「儲頭」は似たような意味を持つ言葉ですが、微妙な違いがあります。
「稼ぎ頭」と「儲頭」の違いは、稼ぎ頭は収入や収益の高さを、儲頭は利益やもうけの多さを強調するという点にあります。
また、「稼ぎ頭」は比較的一般的な言葉ですが、「儲頭」はあまり一般的ではなく、やや古風な響きがあります。
「稼ぎ頭」の例文
・『この映画は今年のハリウッドの稼ぎ頭になった』
・『彼は家族の稼ぎ頭として、日々身を粉にして働いている』
「儲頭」の例文
・『この事業は儲かると思っていたが、儲頭にはならなかった』
・『彼は株式投資で儲頭になった』
まとめ
「稼ぎ頭」と「儲頭」は似た意味の言葉ですが、使い方には違いがあります。
「稼ぎ頭」は、収入や収益が最も多い人やものを表します。
その一方で、「儲頭」は、利益やもうけが最も多い人やものを表します。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるよう注意しましょう。