「議事録」と「備忘録」はどちらも記録として書き留めた文書を表す言葉です。
2つの文書はそれぞれ何を記憶しているのでしょうか、今回は、「議事録」と「備忘録」の違いを解説します。
「議事録」とは?
「議事録」とは、「会議や登記など話し合いの内容を記録しまとめた文書」を指す言葉です。
「議事録」の使い方
会議や討議など大勢の人が参加しそれぞれ意見を話して行われる話し合いは参加しなかった人でも何が話し合われたのかが分かるように記録を文書で残しておく必要があります。
話し合いの記録として作成される内容を端的にまとめた文書が「議事録」です。
話し合いのテーマや参加者、発せられた意見や取り決められた内容などそれを読めば会議のあらましが分かるような文書が「議事録」であり盛り込まれている内容は会議の要点のみです。
参加者の発言全てを記録したような長大な文書も「議事録」の一種ですが一般的には「会議録」という別の名称で区別されます。
「備忘録」とは?
「備忘録」とは、「後から思い出す必要のあることを忘れないように書き留めておく帳面」を指す言葉です。
「備忘録」の使い方
人の名前や今後の予定、思い浮かんだアイデアや人との約束など忘れてはいけない記憶しておくべき内容を書き留めておく雑記帳を指します。
簡単に言ってしまえば日常で使う覚えておくべきことを書いておくメモ帳のことですが、身の回りに起きた出来事を後世に伝えるため感想を交えて記録するエッセイのような文書を「備忘録」と呼ぶこともあります。
「議事録」と「備忘録」の違い
会議の内容をまとめた文書が「議事録」、個人的に忘れてはいけないことを書き留めた文書が「備忘録」という違いで区別されます。
「議事録」の例文
・『会議の議事録を作成する』
・『不適切な発言なので議事録に載せない』
「備忘録」の例文
・『忘れないよう備忘録に書いておく』
・『備忘録を読み返す』
まとめ
「議事録」と「備忘録」はどちらも記録のための文書ですが記録の目的や使い方が異なります。
何を記録する文書なのかを正しく理解して使い分けましょう。